郷土料理いくつ知ってる?~大分県「とり天」編~

各地域でとれる食材や調理方法で作った伝統的な料理のことを指す郷土料理。
今回は、たくさんある郷土料理のなかから、大分県の「とり天」についてご紹介します。

【大分県は鶏料理がたくさん】

大分県は、一世帯あたりの鶏肉年間購入量が全国トップレベルです。
古くから鶏肉が伝統食材として根づいており、鶏肉との関りが深い県です。
また、宇佐市はから揚げの発祥地として知られています。

【大分のとり天は何が違うの?】

とり天は全国に存在するので、大分の郷土料理なの?何が違うの?と思う方も多いはず。
その違いを詳しくご紹介します。
「とり天」の字を見ると、鶏肉の天ぷらだということは推測できますが、実は普通の天ぷらとは少し違うんです。
天ぷらは、食材に卵と小麦粉を水で溶いた衣をつけて揚げたものです。
分のとり天も同じ衣ですが、違う点はから揚げのように下味をつけてから衣をつけて揚げることです。
また、とり天は練りからしや酢醤油を添えて提供されます。
これらをつけて食べてもおいしく感じられるように、下味はから揚げほど強くない場合が多いです。
お店やご家庭によってその味つけは異なりますが、それが独自の味わいになります。


【まだまだたくさん!大分県の郷土料理】

●鶏汁
鶏汁と書いて「にわとりじる」と読みます。
ひと口大に切った鶏肉と、ごぼう・干ししいたけ・ねぎなどを炒めたあとに、すまし汁に入れて煮たお料理です。
鶏肉の身をとり天などに使い、残った鶏ガラから出汁をとることで、鶏をあますことなく料理に使う際に生まれたといわれています。

●だんご汁
大分の名産である、しいたけやいりこで出汁をとり、小麦粉をこねて薄く帯状に引き伸ばしただんごを、人参やねぎなどの具材とともにみそ仕立てやしょうゆ仕立ての汁に入れていただくお料理です。(ご家庭によって出汁のとり方やだんごの伸ばし方が異なります)

●ひゅうが丼
ひゅうが丼は、マグロの赤身を、しょうゆ、砂糖、ごま、卵黄などが入ったタレにつけて丼にしたものです。
遠洋マグロ漁基地として知られる津久見市保戸島の港の漁師飯として知られていましたが、島内のみならず、津久見市域へも広く伝承しました。

●りゅうきゅう
大分県でとれるブリやアジなどの鮮魚を、しょうゆや生姜などの入ったタレにつけ込んでいただくお料理です。
ご飯にのせたものを「りゅうきゅう丼」といい、お茶漬けのようにする食べ方もあります。
漁師のまかない飯や保存食として、南部の沿岸地域から大分県全域に広がりました。

【お家で「とり天」と作ってみよう!】

<材料(2人分)> 調理時間:30分
鶏もも肉・・1枚
Aしょうゆ・・小さじ2
A酒・・小さじ2
Aおろしにんにく・・少々

B薄力粉・・50g
B溶き卵・・1個分
B冷水・・60ml

揚げ油・・適量

しょうゆ・・お好みで
酢・・お好みで
練りからし・・お好みで

<作り方>

  1. 鶏肉をひと口大に切り、ボウルに入れ、Aをもみ込む
  2. 別のボウルにBを入れ、サックリと混ぜる
    ※このとき、しっかり混ぜすぎてしまうとグルテンが出て衣がかたくなるので、粉っぽさが少し残るくらいで止めましょう。
  3. (1)の余分な水分を軽く切り、(2)を絡める。
  4. 170~180℃に熱した油で揚げる。
  5. お好みでしょうゆ、酢、からしをつけていただく。

から揚げとも天ぷらとも、ひと味違うとり天。
お家で大分の味が楽しめるので、ぜひ作ってみて下さいね。

Text by あお/食育インストラクター