ゴールデンウィークに親子で作る野菜スイーツ~枝豆のスコップケーキ~

G.W.は旅行に行く方も多いですが、自宅でゆっくり過ごすときに手作りスイーツはいかがでしょうか。
今回は枝豆をたっぷり使ったスコップケーキです。

【枝豆のスコップケーキ】

チーズ風味の蒸しパンと塩気のあるボトム(底に敷くビスケットなどの土台)が枝豆とよく合います。

<下準備>
・冷凍の枝豆を袋の表示通りにゆでて冷水に取り、薄皮をむいておく。(正味100g使用します)

<材料(700mlの容器1台分)> 調理時間:30分(冷やしかためる時間は除く)
〇ボトム生地
ビスケット・・50g (今回はブラックココアのビスケットを使用)
溶かしバター・・20g ※無塩バターを使用する場合は塩をひとつまみ加えてください。

チーズ風味の蒸しパン(市販)・・約100g(1個分)

〇枝豆クリーム(中用)
枝豆(下準備したもの・粗刻み)・・30g
Aグラニュー糖・・20g
A生クリーム・・100ml※今回は35%を使用
Aリキュール・・5g ※今回はキルシュを使用

〇枝豆クリーム(上用)
B枝豆(下準備したもの)・・70g
B牛乳・・20g
B塩・・少々
Bグラニュー糖・・15g
生クリーム・・100ml※今回は35%を使用

<作り方>

  1. 【ボトム生地を作る】
    ビニール袋にビスケットを入れ、めん棒などで細かく砕く。
    しっかりと砕けたら、溶かしバターを加えて全体によく混ぜ、容器に敷き詰める。
  2. 蒸しパンの厚みを3等分にする
  3. 【枝豆クリーム(中用)を作る】
    ボウルにAを合わせ、軽くツノが立つ程度まで泡立て、枝豆(粗刻み)を加え混ぜる。
  4. (1)の器に1/3量くらいの(3)を入れて平らにならし、上に(2)を敷き詰める。
    残りの(3)を入れ、平らにならして冷蔵庫で30分ほど冷やす。
  5. 【枝豆クリーム(仕上げ用)を作る】
    フードプロセッサーなどにBを入れ、なめらかになるまで回す。
    ボウルに移し、生クリームを加えてよく混ぜながらツノが立つまで泡立てる。
  6. (4)に(5)を入れて、表面を平らにし、冷蔵庫で1時間~冷やす。

<ポイント>

  • 今回は市販のブラックココアビスケットを使用しました。中にクリームがサンドされている商品を使用する場合、中のクリームは取り除いて下さい。ビスケットはココアタイプでなくても構いません。お好みのものでどうぞ。
  • リキュールを加えると、味にメリハリがつき、食べやすくなりますが、アルコールが気になる場合は入れずに作ってください。

【枝豆は何の豆?】

緑が鮮やかな枝豆は、中国原産の野菜で、私たち日本人にとても身近な「大豆」の未熟果です。
諸説ありますが、その昔、枝が付いた状態でゆでたものを売り歩いていたことから、枝豆と呼ばれるようになったそうです。
もとは大豆を育てる目的のもののなかから、若いうちに収穫したものを枝豆として食べていましたが、現在では枝豆専用の品種が作られ、その数は数百種もあるといわれています。
新潟県の「茶豆」や山形県の「だだちゃ豆」・丹波の「丹波黒大豆」などが有名です。
旬は夏で、実入りが7~8割程度のころが一番香り高くおいしいとされています。
冷凍のものが一年中出回っているので、いつでもおいしいものをいただけますが、やはり旬の時期はサヤが付いたものを買って、自分でゆでて食べると最高です!
枝から切り離すと味が落ちるといわれているので、可能であれば枝付きを選び、調理の直前にキッチンバサミで切り離してください。
購入したらすぐ食べるのが望ましいですが、たくさんある場合は生のまま、または塩ゆでしたものを急冷し、冷凍することも出来ます。

【枝豆の栄養】

大豆の未熟果である枝豆は、「畑の肉」といわれる大豆同様に植物性たんぱく質が豊富です。
また胎児や成長期の子どもに欠かせない葉酸歯や骨のもととなるカルシウム血液中のナトリウムを調整するカリウム便通を整える食物繊維なども含みます。
そして、大豆には含まれない抗酸化物質のビタミンCやβ-カロテンが入っていますので、肌や粘膜を保護し、風邪などに負けない体作りをサポートします。

枝豆の旬まではもう少しですが、ぜひ手軽に使える冷凍枝豆を使ってスイーツ作りを楽しみましょう。
そして、枝豆が旬の時期を迎えたら、ぜひ採れたての枝豆で作ってくださいね。

Text by さゆり/食育インストラクター