シャキシャキとした食感とやさしい甘み、独特の風味が特徴のアスパラガス。
今回はアスパラガスを使った離乳食(初期編)をご紹介します。
アスパラガスは栄養価の高い食材なので、離乳食初期から使えるのも嬉しいですね。
根元の部分はかたいので、皮をむいて食べやすく調理しましょう。
【アスパラガスの選び方】
茎の太さが均一で穂先が開いておらずピンと張りがあり、詰まっているものが良品。
根元の切り口がみずみずしいものを選びましょう。
鮮度が落ちると茎の水分が失われ、細くなってシワが出てしまいます。
保存するときは、軽く湿らせた新聞紙に包んでビニール袋に入れ冷蔵庫に立てて保存しましょう。
また、切ったものはラップに包んで冷蔵庫で保存しましょう。
体の機能が未熟で、抵抗力の弱い赤ちゃんのために、新鮮な食材を選んであげてくださいね。
【アスパラガスの栄養は?】
アスパラガスには、栄養ドリンク剤の成分としてもおなじみアミノ酸の一種「アスパラギン酸」が豊富に含まれています。
アスパラギン酸は、エネルギー代謝やアンモニアの排出を助けるため、疲労回復効果やスタミナ強化に効果的。
疲れが気になるパパやママ、成長が著しい赤ちゃんにおすすめの栄養素です。
そのほか、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE、便通を助ける食物繊維も含んでいます。
離乳食初期(ゴックン期・5~6カ月)レシピ!
【アスパラガスのペースト】
<材料(作りやすい分量)> 調理時間:15分
アスパラガスの茎の部分・・1本分
出汁・・大さじ1
<作り方>
- アスパラガスの茎は皮をむき、沸騰した湯でやわらかくなるまでゆでる。
- (1)の水気をふきとり、すりつぶす。
- (2)を裏ごし、出汁でのばす。
※ブレンダーがある場合は使用可
アスパラガスの穂先はとろとろにすりつぶしにくいので、茎の部分のみ使用します。
裏ごしたたものは製氷皿などに入れて冷凍することも可能です。
その場合は、1週間を目安に使い切りましょう。
今回の出汁は、昆布(乾)10cm角くらいのものを1枚、水1L、かつお節15~20gでとりました。
市販の出汁を使用する場合は、離乳食用のものや、塩分・添加物が加えられていないものを選ぶようにしましょう。
初期からステップアップ!応用編。
●離乳食中期(モグモグ期・7~8カ月)の場合
中期になるとアスパラガスの穂先も使えるようになります。
全体の皮をむいてやわらかくなるまでゆでます。
ゆでたあと、細かく刻んですり鉢ですりつぶします。
おすすめメニュー:「アスパラガスのミルクパンがゆ」
この時期から牛乳が使えるようになります。
食パンは耳を取り除き、細かくちぎり、耐熱容器に入れます。
そこに牛乳を加え、ラップをして電子レンジで沸騰するまで加熱します。
アスパラガスを加えて完成。
●離乳食後期(カミカミ期・9~11カ月)の場合
中期同様、アスパラガスの皮をむいてやわらかくなるまでゆでます。
ゆでたあと、5~7mmの粗めのみじん切りにします。
おすすめメニュー:「アスパラガスと海苔の白和え」
この時期は、焼き海苔を小さくちぎれば使えるようになります。
豆腐はゆでて裏ごします。
ボウルに豆腐・刻んだアスパラガス・小さくちぎった海苔を入れ、しょうゆを1滴たらして器に盛り付けて出来上がり♪
●離乳食完了期(パクパク期・1才~1才6カ月)の場合
中期同様、アスパラガスの皮をむいてやわらかくなるまでゆでます。
ゆでたあと、1cm角くらいや、長いまま手づかみ食べさせてもOK。
おすすめメニュー:「アスパラガスの野菜スティック」
アスパラガスは、手づかみしやすい7~8cm長さに切ります。
そのほか、やわらかくゆでた大根や人参を1cm角のスティック状にカットして添えてもよいですね。
マヨネーズを少々添えて出来上がり。
上記はあくまで目安なので、赤ちゃんの食べる機能の発達に合わせ、かたさ・大きさを調整しましょう。
いかがでしたか?
旬のアスパラは、甘味が強く栄養価も高いので、ぜひ離乳食でも活用してみてください♪
Text by くまこ/食育インストラクター