世界各国のクリスマス事情☆

世界各国のクリスマス事情☆

12月のビッグイベントといえば…そう!クリスマスです!
中でもクリスマスに欠かせない物と言えば…やはりケーキですよね☆
今回は世界各国のクリスマススイーツをご紹介☆皆さんはどれがお好きですか??(^-^)

【ドイツ】…シュトーレン
「シュトーレン」という名前の由来は諸説ありますが、一説では「坑道や柱」というドイツ語「stollen」から来たのではないかとされています。
カットした断面を見れば山型で、上には雪が積もり、中に包まれたマジパンやフルーツはまるで山に穿たれたトンネルのようにも見えます。
ドイツでは、家族や恋人とこのお菓子を食べなければ始まらないとされています。
中世からずっと受け継がれてきた伝統的なお菓子です。

【フランス】…ブッシュドノエル
「ノエル」は「クリスマス」、「ブッシュ」は「薪」という意味です。
その名の通り、“クリスマスの薪”です。
柔らかいスポンジ生地を巻いて、表面にバタークリームを塗ります。
フォークを使って薪のように筋を付けたりもします。

【イタリア】…パネトーネ
イタリアのミラノ発祥の風味豊かな発酵菓子パンです。
パネトーネは『大きなパン』という意味です。
卵たっぷりの甘い生地にレーズン、オレンジピールなどのドライフルーツを混ぜて焼き上げます。
パネトーネ菌を使って発酵させているのが最大の特徴です。
パネトーネ菌は、生まれたばかりの子牛が初乳を飲んだ後の腸内物質から取り出した菌を小麦粉と混ぜ合わせて作る自然酵母です。
普通のパンは2~3日経つと固くてパサパサになってしまいますが、パネトーネ菌は保水性や防腐性に優れるため、長期間(約1~3ヶ月間)美味しい状態で食べられます。

【イギリス】…(1)クリスマスプディング (2)ミンスパイ
(1)クリスマスプディングはイギリスでは最もポピュラーなクリスマスケーキで、クリスマスにじっくりと6時間ぐらい時間をかけて蒸し上げるケーキです。
一般的な“プリン”とは異なり、ずっしりとしたケーキタイプのものです。
ナッツやドライフルーツ、オレンジの皮やブランデーを沢山使っています。
クリスマスプディングは食べ方に特徴があり、食べる前にフランベ(火をつけてアルコールを飛ばす)します!お好みでクリームなどを添えて食べるそうです。

(2)ミンスパイもイギリスでクリスマスを祝う伝統のお菓子。昔は楕円形だったというパイの形は、キリストの眠るゆりかごを表しているそうです。
ドライフルーツとりんごにシナモンなどたっぷりのスパイスを利かせた甘酸っぱいミンスミートと、さっくりと香ばしいパイの素朴さがおいしい懐かしい味わいのお菓子です。
“Mincepie”の”Mince”はミンチの意味。
日本語ではひき肉・ミンチ肉と呼ぶように、細かく切った肉のことを指します。
元々は肉とラード、味付けにドライフルーツを入れていましたが、日持ちの良さなどの理由で徐々に肉が減ってきて、「おまけ」だったドライフルーツなどがメインになって現在の形になりました。
現在でもミンスパイの中に入れている詰め物のことを、mincemeat:ミンスミートと呼んでいます。

【デンマーク】…エーブルスキワ
「エーブルスキワ」は「リンゴのスライス」のいう意味です。
見た目はたこ焼きにそっくりな焼き菓子なんです!
エーブルスキワという名前は、元々このお菓子にリンゴが入っていたところからきていますが、現在食べられているエーブルスキワにリンゴは入っていません。
ジャムをつけたり、粉砂糖をまぶして食べています。
生地も小麦粉・牛乳・卵など手に入りやすい食材で作る事が出来るので、ご家庭にたこ焼き器がある方はお試し頂けると思います☆

今回ご紹介したお菓子のうち、シュトーレン・ブッシュドノエル・パネトーネは日本でも売られている事が多く、ご家庭で作られる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今年のクリスマスは、定番のイチゴが乗ったショートケーキやチョコレートケーキも捨てがたいですが、各国のクリスマスのお菓子を味わってみてはいかがですか?!

Text by ろい/食育インストラクター