とんかつだけでない!?受験生におすすめゲン担ぎによい食べ物とは

いよいよ受験シーズン本番。
試験直前には、普段通りの力が発揮できるよう、ゲン担ぎの食べ物を食べる人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、とんかつやかつ丼だけではない、縁起のよい食べ物をご紹介します。

【「ゲン担ぎ」とは?】

試験や試合、大きな仕事などの前にゲン担ぎをする人も多いかと思います。
ゲン担ぎとは、「験担ぎ」と書き、以前によい結果が出た行為を、再びよい結果が出るように繰り返して行なうことをいいます。
もともとは「縁起担ぎ」という言葉が使われていましたが、江戸時代に流行った逆さ言葉により前後が入れ替わり、「縁起(えんぎ)」が「ぎえん」となり、そこから「げん」に変化し、「験」という漢字があてられたようです。

【受験生におすすめ、縁起のよい食べ物

①とんかつ、かつ丼
ゲン担ぎの代表格と言えば、「とんかつ」や「かつ丼」。
「かつ」=「勝つ」から縁起のよい食べ物として勝負の日に食べられるようになりました。
豚肉は、食品の中でもトップクラスと言われるほど、ビタミンB1が豊富です。
ビタミンB1は糖質の代謝を促し、エネルギーに変えてスタミナアップや疲労回復に期待出来ます。
糖質を多く含むごはんと、ビタミンB1豊富な豚肉、ビタミンB1の吸収率をアップしてくれるアリシンを含む玉ねぎを使ったかつ丼は、栄養面でも嬉しい食べ物です。
ただし、揚げ物なので胃腸が弱っている時や夜食で食べるのはおすすめできません。

②おむすび
「よい結果を結びつける」、「努力が実を結ぶ」
という語呂合わせからゲン担ぎの食べ物として知られています。
語呂合わせだけでなく、おむすびの山型に握った頂点に神が宿ると信じられていたことから三角形に握ったおむすびは、縁起がよいとされています。
さらにゲンを担ぐには、具材に、喜ぶに通じる「昆布」や、勝つにつながる「かつお節(勝男武士という当て字から)」を入れるのがおすすめです。

③納豆や山芋、オクラなどのネバネバ系食材
「ネバネバ」=「Never give up(ネバーギブアップ)」につながり、最後まで粘り強く
という気持ちが込められています。
さらに、納豆は「記憶力アップ」、山芋は「スタミナアップ」に効果が期待出来る栄養面でも優れた縁起のよい食べ物です。
オクラは、切り口が五角形になっていて「五角=合格」につながることからもゲン担ぎ食材とされています。
山芋やオクラのネバネバ成分は、胃粘膜の保護にも役立つので、勉強で疲れた体にも負担をかけずに、栄養を摂り入れることが出来ます。

④たこ
「多幸」
につながり、お正月の縁起物としても知られるたこですが、「オクトパス=置くとパス(合格)」という語呂合わせから、受験生にピッタリな縁起のよい食べ物とされています。
たこには疲労回復に働くタウリンのほか、免疫力アップにつながる亜鉛、貧血予防や改善に効果的なビタミンB12が多く含まれています。
勉強中ちょっと小腹がすいた時に、たこ焼きでゲンを担ぐのもよいかもしれませんね。

上の4つの食材のほかにも、「winner(勝者)」に通じる「ウインナー」や「入校」にかけた「いりこ(煮干し)」、「いい予感」の語呂合わせから「いよかん」など、いろいろな食べ物がゲン担ぎとして知られています。


【手作りおかかを作ってみよう!

夜食や朝食にぴったりのおむすび。
せっかくなので、手作りおかかを使ってゲン担ぎおむすびを作ってみてはいかがですか。

<材料>
削り節・・20g
Aしょうゆ・・大さじ2
Aさけ・・大さじ1
Aみりん・・大さじ1
A砂糖・・大さじ2
A水・・大さじ2
白いりごま・・大さじ1

<作り方>

  1. 小鍋にAを入れて火にかける。
  2. 砂糖が溶けたら削り節を加え、中火弱で汁気がほとんど無くなるまで炒める。
  3. 火を止め、白いりごまを加える。

受験だけでなく、試合や仕事などでもゲン担ぎはつきもの。
縁起のよい食べ物を食べて勝負に臨みましょう!!

Text by まち/食育インストラクター