おいしく作ろう定番料理。卵料理編

食事はよりよい毎日を過ごすために欠かせないもの。
だからこそ、おいしいものを食べて笑顔のある食卓にしたいですよね。
「〇〇を作ってみたけど上手くいかなかった・・・。」をなくすために、料理のポイントを覚えましょう!!

シリーズでお届けしている「おいしく作ろう!定番料理」。
今回は卵料理編です。
卵料理はシンプルだからこそ難しいものでもあります。
基本である「ゆで卵」、「目玉焼き」、「スクランブルエッグ」のおいしい作り方をご紹介します。

【おいしい「ゆで卵」の作り方

「“半熟”にしたかったのに、切ってみたら“かたゆで”になっていた・・・」という経験はありませんか?
好みのかたさにするには、「水からゆでる」のではく、お湯からがおすすめです。

 

<材料> 調理時間:10~15分
卵(M玉)・・適量

<作り方>

  1. 卵はゆでる前に押しピンでおしりの部分に穴をあける。
    ※平らなところに軽く打ちつける方法もありますが、力加減によってはヒビが入り過ぎて失敗の原因に。
    100円ショップで専用の道具も売っており、1つあると便利ですよ。
  2. 鍋に湯を沸かし、おたまに(1)を1つずつのせ、静かに湯に入れる。
    コトコトくらいの火加減で好みのかたさにゆでる。
  3. 時間になったらすぐに冷水に取り、しっかりと冷ます。
    ※余熱で火が入ってしまうのを防ぐだけでなく、冷ますことで卵の殻もむきやすくなります。
  4. 流水にあてて殻をむく。

今回は、冷蔵庫から出したてのM玉を使い、作りました。
その場合は、6分30秒で「トロトロ」、7分で「半熟」、10分で「普通」、12分で「かたゆで」に仕上がります。

ゆで時間は卵のサイズや冷蔵庫から出すタイミングなどで変わってきます。
あくまで目安として参考にしていただき、何度かチャレンジしてベストなゆで時間を見つけてみてください。

また、キレイにカットするには、糸を使うのがおすすめです。
ゆで卵に糸を巻きつけ、両端をひっぱると、半熟ゆで卵でもキレイに切ることが出来ますよ。
お試しください!


【おいしい「目玉焼き」の作り方

フライパンに卵を割り入れて焼くだけですが、好みのかたさに仕上げるのは意外と難しいものです。
ちょっとしたコツで今までとは違う目玉焼きを味わうことが出来ますよ。

<材料> 調理時間:5~10分
卵・・1個
サラダ油・・小さじ1/2

<作り方>

  1. 小さな容器に卵を割り入れる。
  2. フライパンを中火で熱し、サラダ油を入れて全体になじませる。
  3. (2)に(1)を低い位置からそっと流し入れ、弱火でお好みのかたさに焼き上げる。

半熟に仕上げたい場合には、弱火で約5分が目安です。
かた焼きが好きな方は5分焼いたあと、蓋をして2~3分焼いてください。
私は、白身がカリッとしていて、黄身もある程度火が入っているのが好みなので、弱火強で3~4分焼き、ひっくり返してさらに3~4分焼いて作っています。

【おいしい「スクランブルエッグ」の作り方

ホテルの朝食で出てくるふわとろスクランブルエッグをお家で再現。
ポイントは弱火でゆっくり火を通すこと。
トロッとなめらかなスクランブルエッグに仕上がります。

<材料> 調理時間:10分
卵・・2個
生クリーム(または牛乳)・・大さじ2
塩・・ひとつまみ
こしょう・・少々
バター・・10g

<作り方>

  1. ボウルに卵を割り入れ、生クリーム・塩・こしょうを加え、泡立てないようよく溶きほぐす。
  2. テフロン加工のフライパンを弱火にかけ、にバターを入れて溶かす。
    ※卵2個の場合、18cmくらいの小さめのフライパンを使うと、作りやすいです。
  3. (2)に(1)を入れ、ゴムベラで底をかくようにひたすら混ぜる。
    ※途中火の入りにムラが出来てしまったら、濡れタオルにフライパンの底をあてて温度を下げます。
  4. 全体がもったりとしてきたら火を止め、完成!

牛乳でつくる場合には、バターを20gにすると風味よく仕上がりますよ。

【朝食にもおすすめ!卵は「完全栄養食品」

江戸時代ごろから食べられはじめ、今では1人あたりの消費量が年間約330個と日本人に愛されている卵。
おいしいのはもちろん、栄養面でも優れている、とても嬉しい食品です。
卵は、良質なたんぱく質をはじめ、ビタミンCと食物繊維以外の栄養素をすべて含んでいることから「完全栄養食品」とも言われています。
今回ご紹介した卵料理とビタミンCや食物繊維が豊富な野菜やフルーツを一緒に食べれば、忙しい朝におすすめの朝食になります。

そして、日持ちするのも嬉しいところ。
パックに表示されている賞味期限は、「安心して生食できる」期限です。
なので、期限が過ぎたからといって、もう食べられないというわけではありません。
しっかり加熱をしておいしくいただきましょう。
また、よりよい状態で保存するには、冷蔵庫のドアポケットではなく、パックごと庫内にしまうのがベスト
パックごとしまえば、振動で殻にヒビが入るのを防げるだけでなく、ほかの食材のにおいがつくのも防いでくれます。

朝食やお弁当などに欠かせない、卵料理。
シンプルだからこそ、火加減や加熱する時間がちょっと変わるだけで、味が大きく変わります。
何度かチャレンジし、自分好みの味や食感を見つけてみてはいかがですか?

Text by まち/食育インストラクター