生活習慣病の原因にも!「偏食」が体にもたらす影響とは…。

生活習慣病の原因にも!「偏食」が体にもたらす影響とは…。

「偏食」とはまさに字のごとく、「偏った食」を意味します。
好き嫌いは少なからず、誰しもあっても不思議ではないですよね。
辞書では、『偏食=好き嫌いが激しく、特定の食品だけを食べること』となっています。
好きな物ばかり食べているのは幸せですが…体にとってはどうなのでしょう?(・_・;)

【偏食を続けると…】

やはり偏食で一番心配なのは、身体に必要な栄養素が充分に取れず、身体のバランス機能が崩れ、病気になってしまう事です。
特に心配なのが、糖尿病、脂質異常症、肥満などの生活習慣病です。
若いうちなら気にする人は少ないかもしれませんが、病気の兆候はじわじわと出てきます
好き嫌いの少ない人でも年をとると患いやすい病気なので、偏食の人は更にリスクが高まります

また、味覚障害も偏食の人に多い病気です。味覚障害とは食べ物が本来持つ味を感じる事が出来なくなる病気です。
年々患者数が増えていて、10代で発症する人も居るそうです。
味覚障害の原因もバランスの悪い食事になってしまう偏食です。
肉類、魚類、穀物などに多く含まれているミネラルの一種である亜鉛が不足する為です。
日常的な症状として挙げられるのは便秘です。
肉食で野菜不足になると、食物繊維の摂取が少なくなり腸内環境が悪くなる為、便秘を引き起こします。

【偏食を改善するには?】

お子様に有効なのは…『ご褒美作戦☆』と『刻み&混ぜ込み作戦☆

●ご褒美作戦☆
以前保育園で勤務していた時、こんな園児さんが居ました。
先に好きな物だけを食べ、その後は一切手を付けずにご馳走様の時間になるのをただただ待っている…という状態(・_・;)
そこで、デザートのフルーツがある事をほのめかし、『○○(苦手な物)を食べたら、フルーツが食べられるよ!』と声をかけると…そのフルーツ食べたさに苦手な物を頑張って食べようとする姿が見られました!
ご褒美があると頑張る事が出来るというのは、子供も大人も共通のようですね☆(^o^)

●刻み&混ぜ込み作戦☆
・細かく刻む
・すりつぶす
・ミキサーにかける
これらはちょっとありきたりな方法のような気がしますが、やっぱり食わず嫌いの方には効果てきめん!
形状を変える以外に、味付けを少し濃い目にするとより食べやすくなります☆

大人の場合は子供と違い、一筋縄ではいかないのに加え、克服したいという気持ちがご自身にないと改善もなかなか難しいのが現状です…。
大人は自分で何を食べるかを選ぶ事が出来るので、健康の事を考えて少しずつ挑戦してみるのがおすすめです。

大人の偏食は子供の頃の食体験が原因となっている場合があるので、幼少期に味や食感など五感で食を楽しめるような体験が沢山出来れば、偏食を予防出来るかもしれません☆

Text by ろい/食育インストラクター