低体温がもたらす体へのデメリットとは?

低体温がもたらす体へのデメリットとは?

なんだかいつも体が冷えるし、だるい感じでいつも憂鬱…。
そんな悩みを抱える方の中に、少なからずいらっしゃるのが低体温。
平熱が35度台の方がこれに該当するのですが、最近この低体温の方がじわじわと増えているとか。
今回はそんな「低体温」と、それに影響を及ぼす朝食についてのお話です。

【低体温デメリット!】

初めに説明しておくと、今回の「低体温」というのは平熱が36℃未満の状態を指し、医学でいうところの低体温症とは別のものです。
病名や症例ということではありません。
「高熱が出ると危ないのはわかるけど、病気でもないのに平熱が低いことのなにが問題なの?」 と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、この低体温、体にとって多くのデメリットを抱えた状態なんです!

●デメリット1「血行が悪くなる」
低体温の方は低血圧になりやすく、低血圧の方は血行不良からくる不調を抱えるリスクが高まります
低体温になったら冷え性がさらに悪化してしまった!なんてことにもなりかねません。

●デメリット2「免疫力が落ちる」
低体温になると、免疫細胞の働きが弱まるため風邪や感染症にかかりやすい状態になってしまいます。
かかってしまった後も、なかなか治らなくてずっと不調が続いてしまう恐れもあります。

●デメリット3「太りやすくなる」
脂肪は代謝してエネルギー源にすることで、はじめて減らすことができるものです。
この代謝機能は、体温が高い方が高まります。
つまり、その逆の低体温状態では、代謝機能が低くなかなか痩せない!それどころか、脂肪を貯めやすい状態になっている!?ともいえるのです。


【低体温と朝ごはん】

さて、そんな低体温の方の中に毎朝の朝食を抜いているという方がいたら、それは大きな原因の一つになっているかもしれません。
どうして原因になってしまうのか?
それは午前中の体温を上げるために重要な役目を果たすのが、朝食だからなんです。
特に今の季節は実感しやすいと思いますが、辛いものを食べたわけではないけれど、食後になんだか身体が熱くなってきたと感じることはありませんか?
これは代謝によって熱が生じ、体温が上がっているからです。
ですから朝食を食べることは、睡眠中に下がった体温を上げて体調を整えるための重要な要素なんですね。
「今まで食べる習慣がなかったのに、いきなり朝食なんていわれても続けられない!」
…確かに、明日から毎日完璧な朝食を用意する!というのは大変ですよね。
低体温の方は、朝起きるのが苦手な方も多いのでなおさらです。
そんな時は、まずは温かい飲み物を少し時間をかけて摂ることから始めてみるのがおススメです。
朝に温かいものを口にする習慣がついてからなら、毎日朝食を食べることへのハードルはぐっと下がります。
食事の内容も、飲み物をスープに変えて、慣れてきたらパンやごはんを足すといったように、段階を踏んで少しずつ進めていければ理想的ですね。

いかがでしたか?
低体温の原因は運動不足による筋肉量の減少など、他にもさまざまな要因があり、朝食だけの問題とは言い切れません。
とはいえ、朝に弱い低体温の方は朝食を抜いてしまう傾向にあるようです。
この機会に1度食習慣を見直してみるのもいいかもしれませんね。

Text by はむこ/食育インストラクター