柑橘類にも負けてない!ビタミンたっぷりの「いちご」を食べよう☆

ショートケーキでおなじみの果物、「いちご」。
最近では、ホテルやレストランで“いちごフェア”や“いちごビュッフェ”が催され、人気を博していますね☆
今回は、日本人の好きな果物ランキングでも長年1位に君臨する「いちご」の魅力に迫ります!

【いちごの起源】

いちごが多くの人に好まれ大衆化していくきっかけとなったのは、1950年に「ダナー」という品種がアメリカから導入されたことでした。
その後、1957年に「宝交早生(ほうこうわせ)」という品種の育成により、本格的に栽培が広まっていくとともに、ビニールハウス・暖房の普及とも相まって、冬に食べられるようになりました。
現在は冬~春の収穫を中心に多くの優れた品種が競い合っていますが、この2つはいずれもその先駆けとなった品種でした。

【食べる時はヘタの方から?尖っている先端から?】

皆さんはいちごを食べる際、ヘタの方と先端、どちらから食べていますか?
実はいちごは先端に行けば行くほど糖度が増すので、ヘタの方から食べていけば最後まで甘く食べられますよ!
ぜひ、試してみて下さいね♪

【いちごも、ガムと同じで「キシリトール」入り??

「キシリトール」と聞くと、まず最初に頭に浮かぶのは「ガム」「虫歯予防」という方も多いのでは?
キシリトールは糖アルコールの一種で、砂糖と比較すると大幅にカロリーが少ない天然甘味料として知られています。
そんなキシリトールは、虫歯の原因となるミュータンス菌の増殖や働きを抑える効果があることから、虫歯予防に役立つとしてガムなどに配合されています。
そのほか、血糖値の上昇を抑制することから、糖尿病の治療にも使用されています。
いちごには100gあたり350mgのキシリトールが含まれていて、野菜や果物の中でもトップクラスの含有量を誇ります☆


【栄養

いちごは、あの1粒にどれだけの栄養があるのでしょうか?
今回は注目すべき栄養素を一部ご紹介します!

●ビタミンC
5粒ほど食べれば、1日に必要なビタミンCの半分
を摂ることができます。
ビタミンCは免疫力を高めて風邪予防に役立つほか、ストレスの緩和や抗酸化作用によって老化予防にも働きます。

●葉酸
水溶性のビタミンB群の一種です。
貧血予防のほか、胎児の正常な発育を助ける働きがあり、妊娠・授乳期には不可欠な栄養素です。

●アントシアニン
いちごの赤い色素はアントシアニンによるものです。
アントシアニンは目の働きを高めて眼精疲労や視力の回復に役立ちます。

●食物繊維
いちごに含まれる食物繊維のペクチンには、便秘の解消血糖値の上昇を緩やかにする働きがあります。

ちなみに…
平昌オリンピックでは、休憩中にアスリートがいちごをモグモグ…というシーンがあり、話題になりましたよね☆
いちごには、これらの栄養素のほかにも疲労回復に効果的なクエン酸も含んでいるので、まさにぴったりの果物だったのかもしれません♪

【賢い見極め方&保存法☆

せっかく食べるなら、おいしいものを食べたいですよね☆
選ぶときには、ここに注目してみましょう!

  • ヘタが濃い緑色で、乾いていないもの
  • 全体が鮮やかな赤色で、ヘタの近くまで色づいているもの
  • 傷がなく、ハリ・ツヤのあるもの

あまり日持ちはしないので、2~3日を目安に食べ切りましょう!
もし、食べ切れずに保存する場合には、こんな所に気をつけてみるとよいですよ☆

●冷蔵保存するには…(保存期間:2~3日程度)
洗わず、別の容器に重ならないよう移し替え、ラップをして冷蔵庫の野菜室へ入れましょう。
水に濡れると傷みやすく、ビタミンCも損なわれてしまうので、洗うのは食べる直前にしましょう!

●冷凍保存するには…(保存期間:1ヶ月程度)
洗って水気を切ったらヘタを取り、砂糖をまぶして袋に入れて保存しましょう。
砂糖が表面の傷みを防いでくれる上に、いちご同士がくっつきづらくなりますよ♪

いかがでしたか?
日本は、多くの品種を楽しめる「いちご大国」です☆
皆さんもさまざまないちごを試してみてはいかがでしょうか?

Text by ろい/食育インストラクター

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