すぐ食べよう!!そら豆のおいしい話

すぐ食べよう!!そら豆のおいしい話

春になると種類豊富な豆類が野菜売り場に並びます。
中でも「大きな顔」をしているのが、そら豆
今回は旬の味と栄養を最大限にいかす食べ方を探ります!

【そら豆って馴染みがない・・・という方へ】

そら豆の由来は、実がついたときは「さや」が空を向いて伸びることから空豆(そらまめ)という説と、蚕が作る繭(まゆ)に似ていることから“蚕豆”という説があります。
さやの状態で売られている生のそらまめは、未熟なときは「野菜」として流通しますが、完熟したら乾燥させて「豆」として煮豆や甘納豆として食べられています。
このほかに揚げて味付けした豆菓子もあり、もしかしたら知らない間にそら豆を食べているかもしれません。

【おいしいのは3日だけ?】

生のそら豆の鮮度は収穫したときから落ちるため、おいしいのは3日といわれています。
そのため、買ったその日のうちに調理して食べるのがおすすめです。
豆の皮は「さや」から出して空気に触れると硬くなってしまうので、調理直前に「さや」からはずし、豆の黒い筋に切り込みを入れて塩を加えたたっぷりのお湯で2分程茹でます。
ホクホク感がお好きな方は4分くらい茹でれば、お酒のおつまみやお子さんのおやつにぴったりです。
サヤごと魚焼きグリルなどの直火で焼き、皮が焦げるくらいまで10分程焼いてもおいしくいただけます。
さやの内側の白いわたの部分も甘いので、新鮮であればスプーンですくって食べてみてはいかがでしょうか。
すぐに食べないときや長期保存したい場合は、1分ほど塩ゆでして粗熱が取れたらビニール袋に入れ、冷凍庫で保存します。


 【そら豆の栄養は】

豆というとホクホクしているため炭水化物しかないと思われがちですが、たんぱく質やカリウム、鉄なども含みます。
未熟の豆にはビタミンCが含まれていて、完熟したものは未熟の状態に比べると栄養価が高く、ビタミンB1・B2・B6などが含まれています
ビタミンB1は炭水化物の代謝に不可欠な成分なので積極的に摂り入れたい成分です。
砂糖で煮た甘納豆などのスイーツ、ご飯、パンと一緒に食べれば疲労回復に役立ちます。
薄皮ごと食べるとさらに食物繊維の量がアップするので苦手でなければ一緒に食べましょう。
この季節しか出会えない味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

Text by ゆず/食育インストラクター

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