冬に美味しいカニの秘密とは?

冬に美味しいカニの秘密とは?

冬になると食べたくなる「カニ」
カニには多くの種類があり、同じ科のように見えて全く違うものもあります。
カニによって調理法も特徴も違うので、今回は見分け方と調理法について調べてみました。

【カニの種類と見分け方】

国内で流通しているものは、ズワイガニの他、タラバガニ、毛ガニ、ワタリガニなどがあります。
この中でも特に出回るズワイガニとタラバガニの違いを調べてみました。
すると、ズワイガニはオスとメスで呼び方が違い、オスは高級ガニで知られる「越前ガニ」や「松葉ガニ」と呼ばれ、メスはあまり聞きなれない「香箱ガニ」や「セイコガニ」などと呼ばれ、値段もぐっと下がります。
ズワイガニ見た目では凹凸が比較的少ないのが特徴で、カニ味噌がたっぷりと入っています。
このため茹でる時は甲羅を下にして茹でます。
そうすることで身も味噌も崩れずに美味しく頂くことが出来ます。
次にタラバガニですが、この種はえびからカニに進化する途中の種のようで、実はヤドカリの一種という事がわかりました。
このカニはゴツゴツとした殻が特徴で、カニ味噌はほとんど入っていません
ですので、腹を下にして蒸し器で蒸すと身がふっくらとして美味しく頂くことが出来ます。


【カニの栄養】

カニはいかやエビ同様に、コレステロールが高いと思われがちですが、実はあまり高くなく、低カロリーなので肥満や高血圧などの生活習慣病の予防におすすめです。
更に血圧やコレステロール値を下げるタウリンや造血効果のあるビタミンB12・鉄も多く含んでいるので、血液や血管を健康に保ちます
カニの殻に含まれるキチン酸は、免疫力を高め、がん細胞の増殖を抑制し、がん予防に効果が期待されていますが、そのままでは食べられないので、殻のエキスが溶け出たカニ鍋など汁ごと召し上がる事をおすすめします

このようにカニには美味しいばかりでなく、気になる栄養もたくさん含まれています
この寒い時期、鍋料理をする機会が多くなると思いますが、奮発してカニ鍋を作ってみてはいかがでしょう!!
美味しく食べて健康になりましょう。

Text by りな/食育インストラクター