人の形をした「ジンジャークッキー」の由来とは?

人の形をした「ジンジャークッキー」の由来とは?

クリスマスが近づくと、さまざまな形のクッキーがお店に並びます。
人の形、星、ハート、ツリー、またはクッキーで出来たお家も見かけますよね。
その中でも、人の形をしたクッキーは、ヨーロッパやアメリカで広く童話としても親しまれ、日本では「しょうがパンぼうや」という名前で訳されています。
今回は、そんなジンジャークッキーについてのお話です。

【人の形の由来】

ジンジャークッキーは人の形に焼き上げられることが多く、クリスマスツリーの飾りつけにも使われています。
「ジンジャーブレッドマン(メン)」とも呼ばれています。
遡ること16世紀、イギリス国王ヘンリー8世が、当時大流行をしたペストの予防にショウガが効果的であることを知って、ショウガを食べることを国民に推奨し、国民は国王に似せてクッキーを焼いたそうです。

【クリスマスとショウガの関係】

クリスマスはもともと、1年のうちで昼の時間が一番短くなる、冬至の時期に行われていたお祭りが、キリスト教が広まるにつれ、キリスト生誕と結びついて始まったものでした。
家族の無病息災を願い、風邪予防に効くショウガを食べたという説、強い香りがすることから、魔除けの意味を持ち、クリスマスの頃に作って飾るようになったという説もあります。

【ヨーロッパとアメリカでちがうジンジャークッキー】

ヨーロッパのものは、香辛料が効いてパリッと薄く、アメリカでは、厚みがあって表面がヒビ割れているようなもので、中にクリームやキャラメルが入っているものもあるようです。


【お手軽レシピ】

 <ジンジャークッキー>
☆材料(作りやすい分量)
はちみつ・・50g
グラニュー糖・・20g
無塩バター・・10g
A薄力粉・・50g
A強力粉・・25g
Aベーキングパウダー・・0.7g
Aジンジャーパウダー・・小さじ2/3
Aシナモンパウダー・・小さじ2/3
強力粉(打ち粉用)

☆作り方

  1. 小鍋にはちみつを入れて温め、グラニュー糖、バターを入れて溶かし、粗熱をとる
  2. Aをすべて合わせてふるい、(1)を加えてひとまとめにしてラップをし、冷蔵庫で休ませる
  3.  打ち粉をふりながら、2mm厚に麺棒でのばし、型で抜く
    ※ツリーなどに飾る場合は、竹串などで穴をあけてください。
  4. 160℃のオーブンで約10分焼く

ほんのり茶色く、スパイスが効いた、素朴な味わいのジンジャークッキー。
クリスマスにぜひ、かわいらしいジンジャークッキーを作ってツリーに飾ってみてはいかがでしょうか。

Text by ナナちゃん/食育インストラクター