幼児の簡単お弁当⑤~れんこん編~

お弁当作りって大変ですよね。
朝早く起きて、お弁当のおかずを作ってみたものの、彩りが足りない…隙間を埋めたい…という思いになってしまうことも、結構あります。
そこで「幼児の簡単お弁当」では、ピックアップ食材を使って、サッと作れるおかずをシリーズでご紹介します。
今回のピックアップ食材は「れんこん」です♪

【れんこんとは

さっと火を通すとシャキシャキに、しっかり加熱するともっちりした食感に変わるれんこん。
調理の仕方で印象がガラッと変わります。
れんこんは輪切りにした断面に見られる穴を「将来の見通しがよい」と称し、おせち料理には欠かせない縁起のよい野菜ですよね。
また中国では、生の絞り汁などを生薬として扱い、せき止めなどに役立てる風習もあります。
まずは、レシピの前にこちらもしっかりチェック!!

【お弁当作りの注意点

・しっかり手洗い
・十分な加熱(食品の中心を75℃以上・1分以上加熱)
・お弁当箱に詰める前に、しっかり冷ます
・保冷剤やクーラーバッグを活用し、涼しい場所で保管

を徹底しましょう!

そして、幼児には見た目が大事!!
彩りや、かわいらしいピックをさして目先を変えたりすると喜ばれます。

ではさっそく「れんこん」を使った簡単おかず♪
子どものお弁当、おつまみにピッタリ♪
作り置きもOK!

【れんこんの梅マリネ】

<材料>
れんこん・・1節(200g)
梅干し・・2個(約30g)
A酢・・大さじ1
A砂糖・・小さじ1/2
Aこしょう・・少々
Aオリーブ油・・大さじ1

<作り方>

  1. れんこんは2~3mm厚さの半月切り(大きければいちょう切り)にする
  2. 梅干しは種を取って包丁でたたく
  3. ボウルに(2)・Aを入れ、泡立て器で混ぜ合わせる
  4. 鍋に湯を沸かし、酢(分量外)を少々加え、(1)をサッと茹で、ザルにあけて湯をきる
  5. (4)が熱いうちに、(3)に加えて和えて10分以上おく

食欲のないときでもさっぱりと召し上がれますよ!
梅干しはお好みのものでOK!
塩分が足りないようでしたら、塩を少々加えてください。
ちなみに今回は、しそかつお梅干し(塩分8%)を使用しました。

次は我が家の定番!!
炒め物です。
しょうゆ・砂糖・酢は1:1:1で覚えやすいです♪

【れんこんの甘辛炒め】

<材料>
れんこん・・1節(200g)
片栗粉・・大さじ3
Aしょうゆ・・大さじ1
A砂糖・・大さじ1
A酢・・大さじ1
白いりごま・・小さじ1
ごま油・・大さじ2

<作り方>

  1. れんこんは1cm幅のいちょう切りし、水にさらす
  2. (1)の水気をペーパータオルでふき取り、片栗粉を全体にまぶす
  3. フライパンにごま油を熱し、両面こんがり焼く
  4. (3)の余分な油をペーパータオルでふき取り、Aを回し入れ、汁気がなくなるまで煮からめ、仕上げにごまをふる

鶏肉を加えれば立派な主菜になりますよ♪


【気になるれんこんの栄養は?】

れんこんには美肌効果・ストレス解消・風邪予防などに効果のあるビタミンCが豊富に含まれています。
本来、熱に弱いビタミンCですが、れんこんのビタミンCはでんぷんに守られているため損失しにくいのが特徴!
ほかにも、高血圧予防に効果があるカリウムや便秘の予防・改善に効く食物繊維も含まれています。

【選び方のコツ】

全体がふっくらとしていて重みがあるもの、穴の中が白くみずみずしいものが良品です。
逆に穴の中が黒ずんでいるものは古いものなので避けましょう。
また、秋れんこんは皮が褐色なものがありますが、問題はありません。
丸のままのものは濡れた新聞に包みラップを、使いかけはラップをして冷蔵庫へ。
切ってゆでて冷凍保存してもよいでしょう。

【調理のポイント】

春から夏ごろに出回る新れんこんは、水分を多く含みシャキシャキとした歯ざわりになるのでサラダや揚げ物がおススメ!
その後、冬に近づくにつれてホクホクとした食感になるので、煮物などの煮込み料理に向きます。
れんこんに多く含まれるビタミンCは水溶性のため、ゆでたり煮たりするとゆで汁や煮汁に溶け出してしまいます。
煮汁ごと食べられるスープなどにすると栄養を無駄なく摂取できます。

お弁当に入れるときは、花れんこんにすると見映えしますよ♪
また、少し大きめに切ると、お弁当箱のスペースを埋めることができ、食べごたえもアップします♪
れんこんは栄養も豊富なので、育ち盛りのお子さんには積極的に食べていただきたい野菜のひとつです。
旬の時期のれんこんをぜひ味わってくださいね♪

Text by くまこ/食育インストラクター