
離乳食も完了期に入ってくると、いろいろな食材を食べることが出来るようになってきます。
今回は、ささみを使った揚げ物レシピに挑戦してみましょう。
【完了期の離乳食のポイント】
■ステップアップの目安
後期から完了期へのステップアップは、12カ月ごろを迎え、「歯ぐきでバナナくらいのかたさの食べ物を噛んだり潰せるようになってくる」・「1日3回の離乳食をしっかり食べられる」ことが目安のひとつです。
後期から完了期は、食品の大きさもかたさもそれまでより大きく、かためになっていくので、無理をしないで子どもの食事中の様子を見守りながら判断します。
まずは1食の中にプラス1~2品、食材を今までより大きめに切ったり、食感を少しかためにしたものを準備し、お試し的に始めてみてください。
噛みちぎったり、モグモグして食材をしっかりと潰し、ゴックンと出来るようであれば、しばらくは後期の食事にプラスでかためのものを取り入れるスタイルを繰り返します。
体調やちょっとしたかたさの違いで、食べてくれていたものを拒否することもあるので、焦らずによく子どもを観察しながら進めていきましょう。
■時間や回数
離乳食が終わったらすぐに大人と同じ食事を食べられるようになるわけではなく、このあとは幼児食に移行します。
スムーズに幼児食に移行出来るように、1日3回の食事(+α)に慣れて生活リズムが整い、就寝時間などもある程度定まるようにしていきます。
また3回の食事だけでは必要なエネルギーなどが補えないので、1~2回の補食(おやつ)を与えます。
母乳や育児用ミルクは、欲しがらないようなら減らすか、飲まなくても大丈夫です。
もし食べる量が少ないなどバランスが気になるようでしたら、必要に応じて補食時などに牛乳やフォローアップミルクを飲ませる方法もよいでしょう。
その場合は、フォローアップミルクが栄養摂取の中心とならないように気をつけます。
■食べられるかたさなど
食べられるかたさは「肉団子」や「卵焼き」くらいです。
刺激が強い食材や餅のような粘り気と弾力が強いもの、繊維が多い食材はまだ食べられませんが、大人用の料理を途中で取り分けることもしやすくなります。
メニューを工夫して出来るだけ子どもに使える食材をベースにした料理にすると、ママの負担もグッと軽減出来ます。
■揚げ物解禁の目安
揚げ物は完了期に入ったら挑戦可能です。
目安は奥歯が生え、しっかりと噛むことが出来ているかどうかです。
個人差がありますので、お子さんの状況をよく確認してから与えましょう。
食べ慣れた食材で1~2口程度から始めてください。
油は胃腸への負担が大きいので、月に1~2回程度にし、保育園に通っている場合は、昼食のメニューを確認して揚げ物が重ならない工夫を。
市販品は衣が厚く、塩分も高いので薄衣や素揚げなどの手作りが望ましいです。
また繰り返し使用した揚げ油は油自体が酸化し、体調不良や食中毒の原因となる場合があるので、離乳食期や幼児食期の子どもには新しいものを使用してください。
■初めて食材は引き続き注意が必要
離乳食が進むと、「まだ与えたことがない食材」だったのに、「与えたことがある食材」と勘違いして食べさせてしまうケースが出てきます。
初期と比べ、食べられるものは増えましたが、まだまだ初めて食材の方が多いです。
小さなノートやメモ書きで構いませんので、食べた記録をつけると忘れてしまっても安心です。
月齢が上がっても、初めて食材は小さなスプーン1さじです。
それではレシピのご紹介です。
【外はサクッと、中はふんわり鶏ささみカツ】
ささみは、フォークでさくことで、食べやすくなっています
<材料(1人分)> 調理時間:20分
鶏ささみ(筋なし)・・15~20g
A砂糖・・ひとつまみ
Aしょうゆ・・ごく少々(1~2滴)
A水・・小さじ1/4
小麦粉(下粉)・・少々
B小麦粉・・小さじ1/2
B水・・小さじ1/2
ドライパン粉・・小さじ2
揚げ油・・適量
<作り方>
- ささみはフォークでさいて繊維をほぐす
ボウルに入れてAを加え、水分が肉にしっかり入るまで混ぜる - 3等分に分けて、子どもが持ちやすいように成形し、下粉・合わせたB・パン粉の順につける
- 170℃の揚げ油で、中まで火が通り、おいしそうな色になるまで揚げる
<ポイント>
- フォークでささみの繊維をほぐすと、噛み切りやすくなります。
- 肉の下味に水分を加えることでパサつきを軽減出来ます。
- 今回は卵を使わずに作りましたが、卵アレルギーがなければ通常の小麦粉・卵・パン粉で衣つけしていただいて大丈夫です。
- パン粉に粉チーズや青のりを混ぜたり、Aにごく少量のカレー粉を加えると、味のレパートリーが増えます。
【鶏ささみの栄養】
鶏ささみは、低カロリーで高たんぱく質な食材です。
肉の中に脂肪分がほとんどないため、離乳食期の比較的早い段階から使用することが出来ます。
良質なたんぱく質は、成長著しい乳幼児期の子どもには欠かせない栄養素のひとつです。
私たちの体は、骨の周りを筋肉が覆うことで支えていますが、その筋肉を作る材料のひとつがたんぱく質です。
またたんぱく質は筋肉以外にも体の調子を整えるホルモンや酵素、抗体を作るのにも欠かせません。小さいころに体の基礎をしっかり作ることは、今後の成長にとっても大切です。
離乳食は手間がかかったり、進んだかと思ったら、また戻ったりと、大変と感じる方も多いですが、長い人生の食の基盤となるものなので、無理のない範囲で、親子で楽しく進めていってください。
Text by さゆり/食育インストラクター




