知って得するテーブルマナー 洋食編

食事の会場が一流のレストランだったら、誰だって緊張しますよね。
そんなとき、テーブルマナーが気になる方が多いのでは?
お店の格式が高くなるほどマナーが重要になるので知っておいて損はないはず!
今回は洋食のテーブルマナーについてお話します。

【ナプキンのマナー】

席に腰かけると、必ず用意されているのがナプキン。
紙製や布製がありますが、どちらも使い方は同じです。
ナプキンを広げるタイミングは、ドリンクが運ばれてきたときがベストです。
目上の方と食事をする場合は、目上の方がナプキンを広げられてから広げるようにしましょう。
広げるときは、二つ折りにして折り目を自分の方に向けて膝に置きます。
口や手を拭くときは、ナプキンの内側の端を使いましょう。
また、すべての食事が終わったら、角がずれる程度にサッと畳んでテーブルの上に置きます。
この畳み方は「ナプキンをきれいに畳むのを忘れるほどおいしい料理でした」という気持ちを表すものとされています。

【洋食のマナー】

●アペリティフ(食前酒)
まずは、アペリティフ(食前酒)を注文します。
食前酒には食欲を刺激する役割があります。
迷ったらシャンパンなど、炭酸系がおすすめです。
お酒が飲めない場合はミネラルウォーターでもかまいませんが、ノンアルコールカクテルなどを頼むとテーブルが華やかになります。

●アミューズ(小前菜)
アミューズには「口を楽しませるもの」という意味があり、日本料理における先付のような存在です。
ナイフとフォークを使う場合もありますが、手でつまんでいただくものもあります。

●オードブル(前菜)
オードブルも同じく前菜です。
食べるのが難しい長くて薄い葉物野菜は、フォークで押さえてナイフでたたむか、パスタのようにフォークで巻き取るときれいに食べられます。

●スープ・パン
スープはスプーンを手前から奥に動かしてすくいます
食べるときは、音を立てないよう、スプーンを傾けて口にスープを流し込むイメージです。
量が少なくなってきたら、左手で皿の手前を持ち上げてすくっても構いません。
また、スープと同時にパンがサーブされます。
食べるときはひと口大にちぎって口に運びます。


●ポワソン(メインの魚介料理)
左側から、身が崩れてしまわないようにひと口大に切っていただきましょう。
骨付きの魚の場合は頭をフォークで押さえ、中骨に沿って頭から尾へナイフで切り込みをいれます。
外した骨は皿の奥側や隅に置き、左側からいただきましょう。

●アントレ(メインの肉料理)
魚料理と同様に左側からひと口ずついただきます。
また、串に刺さったものの場合は左手で串を持ち、フォークで押さえながら引き抜いてからいただきましょう。

 ●デセール(デザート)
フルーツやケーキなどが提供されます。
かたいものはフォーク、やわらかいものはスプーンを使いましょう。

【ここに注意!】

●音を立てる
洋食では食事の際に音を立てるのはタブーとされています。
特に気をつけたいのが食器音。
日本は箸や木製の食器などを使うため音が立ちにくいですが、洋食器は音が立ちやすいので注意が必要です。

●自分で拾う
カトラリーやナプキンなどを落としてしまったとき、ついつい自分で拾ってしまいがちですが、自分で拾う行為はマナー違反です。
自分では拾わないようにしましょう。

なんとなくは知っていても、テーブルマナーと聞くと難しいイメージがありますが、基本を知っていれば大切な席で慌てることもありません。
いざというとき、食事を楽しくいただくためにも知っておくと便利ですよ。

Text by あお/食育インストラクター