バナナシリーズその2「バナナの効能+α」

〈食育まめ知識〉バナナシリーズその2「バナナの効能+α」

前回は「バナナの生態」について書きましたので、今回は「バナナの効能+α」について書こうと思います☆
昔からバナナを食べるとすぐ吸収されてエネルギーに代わるからスポーツの前等に食べるといいよ!なんて言われませんでしたか??
実は、バナナの成分に関係しているんですよ。

【バナナの成分】
バナナの主になる成分は炭水化物。未熟なうちはでんぷんですが、熟していくと私達にとって消化吸収しやすい糖質(果糖・ショ糖・ブドウ糖など)に変化します。
バナナ2本でご飯一膳分の炭水化物量に相当します。体内に入ると速やかにエネルギーに変換され、なおかつ持続性も兼ね備えている為運動をする時や病中・病後に重宝されてきたというわけです。

またカリウムも豊富に含まれ、100g当り360mgと他のフルーツよりも高い含有量を誇ります。
カリウムは体に取り込まれた余分なナトリウムを排泄する作用があるので、高血圧予防に一役買ってくれます。
バナナは食物繊維も含まれているので、便秘改善にも効果が期待できます。

【バナナの食べ頃はいつ?】
暖かい地域で一年中生産されている為に特に旬というものがないバナナ。
突然ですがクイズです☆
購入したバナナの食べ頃はいつでしょう??

1.買ってきてすぐの皮がきれいな黄色状態
2.皮にところどころ黒い斑点が出ている状態
3.皮が真っ黒くなって、実が柔らかい状態

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正解は『2』です☆

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、バナナは植物防疫法という法律に基づき、原産国から緑色の状態で出荷されます。
これは、日本に他国の害虫等を持ち込まないようにする為の措置で、無事合格をもらったバナナだけが国内での販売を許されます。
その後バナナは国内で追熟され、黄色くなって食べられるようになると店頭に並べられるんです。
購入してすぐでも十分美味しくいただけますが、そのまま置いておくとさらに追熟してバナナの糖度が増し、黒い斑点=シュガースポット(甘い目印)が出てきます。
その頃がとても甘くなっている目安です!
このシュガースポットが出る頃になると、免疫力を高める効果や抗酸化作用が高くなるというデータもあるそうですよ。
ちなみに、バナナは実の下の方が甘いので、皮をむいた方から食べると最後まで甘く食べられますよ!

【バナナの選び方・保存方法】
選ぶ時のポイントとしては、皮に黒ずみや傷がなく、全体が黄色いものを選びましょう。バナナの付根の部分がしっかりとしているものも状態が良い証拠です。
バナナは寒さに弱いので、冷蔵庫等の涼しい場所に長時間保管すると追熟が止まったり、低温障害を起こして皮が真っ黒になってしまいます。
保存方法としては直射日光の当たらない、風通しの良い場所で保存し、房の山型部分を上にしておくと良いです。
ただし、気温が高すぎる場所も痛みの原因になりますので、夏場のような気温が25度以上になる時は早めに召し上がって下さいね。
大量に手に入れて食べ切れなくなってしまった場合は皮をむいて一本づつラップ等で覆い、冷凍庫で凍らせるとアイスのようになっておいしいですよ!

皆さんもバナナを食べて元気に頑張って下さいね☆

【参考サイト】
「バナナ大学」→http://www.banana.co.jp/index.html

Text by さゆり/食育インストラクター