今が旬「ゆりね」がもつ女性に嬉しい効果とは?

今が旬「ゆりね」がもつ女性に嬉しい効果とは?

ホクホクとした食感と優しい甘さ、ほろ苦さが特徴の「ゆりね」
なかなか普段の食卓にのぼることは多くはありませんが、最近では季節になるとスーパーなどでも売られていることもあり、手に入りやすくなってきています。
そんな今が旬の「ゆりね」には女性に嬉しい効果があるのです!!

【ゆりねってどんなもの?美味しい時期はいつ?】

その名の通り、ゆりねは「ゆりの花の鱗茎(球根)」です。
しかし、観賞用として売られている品種の鱗茎はアクが多く、とても苦いため食用に適していません。
そのため、現在食用として販売されているのは苦みの少ない「小鬼ゆり」がほとんどです。
ゆりねの主な生産地は「北海道」で全体の約95%を生産しています。
その他にも京都の丹波地方でも生産されています。
京都では8月頃、北海道では10月頃に収穫されますが、ゆりねはかぼちゃやさつま芋などの様に、収穫してから2〜3か月寝かせたほうがでんぷんが糖に変わって甘味が増すため、10月〜2月位が美味しい季節です。

【ゆりねを食用とするのはほんのわずかの国だけ!?】

ゆりは世界中に分布していますが、ゆりの球根(ゆりね)を食用とするのは中国や韓国、日本などほんのわずかな国だけと言われています。
いつ頃から日本で薬用・食用とされていたのは定かではありませんが、昔から滋養強壮、利尿、咳止めのほか精神を安定させイライラを解消するなどの鎮静作用の薬用として珍重されていたようです。


【ゆりねに含まれる嬉しい効果とは?】

ゆりねは野菜の中でもトップクラスと言われるほど「カリウム」を多く含んでいます
カリウムは体内の塩分が多すぎた場合、ナトリウムを排出し体内の水分バランスを整えてくれるので、利尿作用が高まりむくみ解消に役立ちます。
また、食物繊維も含まれており、こんにゃくにも含まれる水溶性食物繊維の「グルコマンナン」が豊富です。
グルコマンナンは水に触れると大きく膨張するため、摂取することによって満腹感が得られやすくなり、肥満防止にも効果的です。
さらに、コレステロールや血糖値を下げる効果があることから、生活習慣病予防にも効果が期待されています。

様々な料理に合うゆりねですが、私のおすすめはシンプルに「ゆりねごはん」です。
ゆりねを1枚ずつはがし、お米に昆布と塩少々を加えた炊飯前の釜に一緒に入れてスイッチを押すだけ!!
ゆりね本来の味が楽しめますよ。
ぜひ見かけたら味わってみて下さいね。

 Text by まち/食育インストラクター

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