夏を代表する白身魚!スズキを食べよう☆

夏を代表する白身魚!スズキを食べよう☆

スズキは脂肪が少なく、上品な味わいが魅力の白身魚です。
今回は、夏に向けて益々美味しくなる「スズキ」の魅力に迫ります☆

【名前の由来】

すすいだように身が白い事から、「すすぎ」が転じてこの名になった説が有力とされています。
その他、勢いよく泳ぐさまの「進き(すすき)」や、美味しい魚という意味の「清清(すず)」が関係しているのでは?という説もあります。
ちなみにお寿司屋さんでは「スズキ」と言わず、「フッコ」と呼ぶお店があるそうです。
その理由は、日本人に多い名字の「鈴木」。
もしお客様に“鈴木さん”がいたら、「スズキ!」と呼び捨てにするのは失礼だから、という配慮からだとか…。

【ブリ同様、スズキも出世します☆】

スズキは成長と共に呼び名が変わる出世魚。
関東では、生まれてから1年くらいのもの→コッパ・セイゴ、2年→フッコ、3~4年→スズキ、それ以上のもの→オオタロウと呼びます。
すずきの体形は魚の代表的な形に挙げられ、形の良い魚体を「スズキ型」と称されます。
小さいものはフライやバター焼きに、大きいものは丸ごと香草焼きにしたり、切り身にして炒め物や唐揚げにするなど、お刺身以外の調理も幅広く楽しむ事が出来ます。


【スズキの栄養価】

●ビタミンA
ビタミンAは、目の網膜にある「ロドプシン」という物質の主成分である事から“目のビタミン”と呼ばれます。
ロドプシンを活性化させる事で、眼精疲労や視力の回復も期待出来ます。
また、皮膚や目・口・内臓などの粘膜を健康に保つ作用があります。

●ビタミンD
ビタミンDは骨の材料となるカルシウムやリンの吸収を促進し、骨に沈着させる作用があり、丈夫な骨や歯を作る為には不可欠です。

●ビタミンB12
造血のビタミンであるビタミンB12は貧血予防だけでなく、脳を正常に保ち、認知症予防効果が注目されています。

ビタミンAとビタミンDは脂溶性のビタミンなので、油脂と一緒にとる事で、体内での吸収率が上がります

「夏のスズキは絵に描いてでも食え」「鯛も敵わぬスズキのあらい」と称されるほど、美味しいスズキ。
柔らかい肉質で消化も良く、あっさりしている為、病中病後の方やご高齢の方にも適した魚です。
店頭で見かけた際は、是非手に取ってみてはいかがでしょうか?

 Text by ろい/食育インストラクター

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