ストレスを解消する5つの栄養素とは?

ストレスを解消する5つの栄養素とは?

新年度は職場や学校など新しい環境で生活をスタートさせる人も多いと思います。
そして慣れない環境での生活にストレスを感じてしまう人もいる事でしょう。
ストレスを解消する方法は人それぞれで、運動や睡眠、食事等様々ですが、今回はストレスを解消するのに効果があると言われる5つの栄養素をご紹介します。

【精神を安定させる「たんぱく質」】

たんぱく質は、筋肉・皮膚・爪・髪など体の色々な部分を作るのに欠かせない栄養素です。
たんぱく質は「動物性たんぱく質」と「植物性たんぱく質」の2つに分類され、「動物性たんぱく質」は肉類、魚介類、卵、乳製品などの動物性の食品に、「植物性たんぱく質」は豆類や穀物類などの植物性食品に含まれています。
たんぱく質は神経伝達物質の合成を促す働きがあり、それにより脳を活性化させ、精神を安定させる効果が期待できます。
ストレスを感じる時には、たんぱく質の材料となるアミノ酸が多く消費されるので、十分に補給するようにしましょう。

【気持ちを落ち着かせる「カルシウム」】

カルシウムには脳の興奮を抑え、気持ちを落ち着かせる作用があり、「心の安定剤」とも言われています。
不足するとイライラしたり精神状態が不安定になってしまうこともあるので、ぜひストレスを感じた時には取って頂きたい栄養素の1つです。
多く含む食品は干しエビやしらす干しなどの小魚類、納豆や豆腐などの大豆製品、牛乳やチーズなどの乳製品です。
特に牛乳をはじめとした乳製品は吸収率が高く、手軽に摂取できるのでおすすめです。

【精神安定作用のあるセロトニンの分泌を促す「糖質」】

糖質はブドウ糖に変換され、脳活動のための唯一のエネルギー源となります。
砂糖など糖質を多く含む食品は鎮静、催眠、精神安定作用のあるセロトニンの分泌を促すので、心にやすらぎをもたらしてくれます。

【ストレスと戦うために必要な「ビタミンC」】

私たちの体はストレスを感じると、ストレスと戦うためにアドレナリンが分泌され、全身の抵抗力を高めようとします。
この時に必要なのがビタミンCです。
多く含む食品にはブロッコリーや小松菜、ピーマン、キウイ、いちご、かんきつ類などが挙げられます。
ビタミンCはストレスによって体外に排出されてしまうので、意識してたくさん摂ることが大切です。

【精神的ビタミンとも呼ばれる「ビタミンB1」】

ビタミンB1はストレスを感じると体内で消費される量が多くなり、不足するとイライラや不眠、めまい、記憶力低下などの症状が現れることから、「精神的ビタミン」とも呼ばれています。
ビタミンB1を摂取することで、脳や神経に十分なエネルギーがまわり、ストレス解消以外にも集中力や記憶力の向上にもつながります。
私たちの主食とする米に多く含まれていますが、精製する際に玄米の約1/5程度にまで減ってしまいます。
米の他にも豚肉やレバー、うなぎ、かつおなどにも多く含まれています。

ストレスは様々な要因で起こるため、全てを無くすのは難しいと思います。
ただ、「ちょっと疲れたな。」と感じた時には、食事、睡眠はもちろん、趣味など好きな事を楽しんだり、音楽を聴いてゆっくりしたり、とどこかで気分転換して素敵な日々を送りたいですね!!

Text by まち/食育インストラクター

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