沖縄島豆腐の魅力とは?

島豆腐_main

チャンプルーには必須の島豆腐
沖縄のスーパーなどではできたてを水につけず、ホカホカのまま袋に入れられ、袋の口があいた状態で売られています。
売り場の近くに小さなバケツがあるので、そこに汁を捨てて口をしばって買います。
そして賞味期限は買った日1日だけ!!
大きくて1丁が900gぐらいあって、写真の豆腐は半丁の450gぐらい。
ちなみに本土の豆腐は1丁約300gが基準です(近年はもっと小さくなってきてるけど)。

作り方は本土の豆腐が水に浸けた大豆をひいた呉汁を煮、漉してにがりを加えて作る「煮とり法」なのに対し、島豆腐は呉汁(水に浸けた大豆をひいた汁)を生のまま漉しておからと豆乳にわけてから加熱し、にがりを加えて作る「生絞り法」。
だから、島豆腐は大豆の旨味が凝縮された濃い味がします。

また、ずっしりしていて崩れにくいので、チャンプルーのように炒めものに使っても、おいしく食べられるのです。
いまはパック入りの島豆腐も売っているけれど、袋入りをその日に食べるのが一番おいしい
袋入りでもメーカーによって味は様々だから、いろいろ食べ比べるのも楽しいです☆

大豆のおいしさが凝縮! 沖縄島豆腐の魅力

島豆腐の水きりは内地の豆腐みたいにまな板で重しをせず、キッチンペーパーで包んでしばらく置いておく程度でOK
水きりしすぎると、おいしくなくなっちゃうから気をつけて!!

大豆のおいしさが凝縮! 沖縄島豆腐の魅力

そして、もうひとつ大好きな沖縄の豆腐が「ゆし豆腐」
(写真の袋には、なぜか「ゆどうふ」って書いてあるけど、「ゆし豆腐」です)
本土のおぼろ豆腐みたいにゆるゆるとしたお豆腐で、呉汁からとった豆乳ににがりを加えた固まりはじめのものです。
これを木箱に入れて固めたものが、島豆腐になります。
「ゆし豆腐」はかつおだしに塩としょう油をちょっと加えて汁ものにして食べられることが多いですが、私は韓国料理のスンドゥブチゲやナンプラーを加えたりして、アジア風にして食べています。

大豆のおいしさが凝縮! 沖縄島豆腐の魅力

沖縄にいらしたら、ぜひ島豆腐のおいしさを味わってください。


吉岡久美子
Text by 吉岡久美子(フードスタイリスト、食育インストラクター)

沖縄と東京で、雑誌や料理本、広告等のメニュー開発やスタイリングを手がける。沖縄でカフェ「オハナ食堂」をオープンし、琉球料理を研究中。
http://carabara.com/

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