子どもとおやつ⑧~野菜がメインのおやつ「さつま芋編」~

「子どもとおやつシリーズ」ではおやつについてや、簡単レシピなどをご紹介していきます!
8回目は寒い季節に食べたくなる「さつま芋」がメインのおやつです。

【子どもにとってのおやつ

乳幼児期の子どもは胃が小さく、消化機能も未熟です。
そのため三度の食事に加え、おやつでエネルギーや栄養を補う必要があります。
大人が考えるおやつは「お菓子」のイメージが強いですが、子どもにとっては「おやつ=第四の食事」と捉えるといいでしょう。

今回はホクホクあまーいさつま芋を使った「スイートポテト」とパリッと「おさつチップ」をご紹介します。

【ひと口サイズのスイートポテト

混ぜて伸ばして切って焼く!簡単に作れるひと口サイズのスイートポテト。
お好みで形を変えてもいいですね。

<下準備>
オーブンを220℃に予熱する

<材料> 調理時間:30
さつま芋(皮をむいたもの)・・200g
Aグラニュー糖・・大さじ1/2~
A塩・・ひとつまみ
Aバター・・20g
牛乳・・大さじ1~
B卵黄・・1個分
B牛乳・・小さじ1/2
黒ごま・・適量

<作り方>

  1. さつま芋は1cm厚の輪切りにして水に5分ほどさらし、耐熱容器に重ならないように入れ、蒸し器でやわらかくなるまで加熱する(電子レンジでも大丈夫です。)
  2. (1)が熱いうちにフォークなどでつぶし、ボウルに入れてAを加え、よく混ぜる
  3. 粗熱が取れたら、牛乳を大さじ1~加えてよく混ぜ、直径2cmくらいの棒状に伸ばし、2cm長さに切る
    ※牛乳はしっとりして、成形できるくらいのかたさになるよう調整して加える
  4. 天板にオーブンシートをしいて(3)の切った面を上にしておき、合わせたBを塗って黒ごまをのせ、予熱したオーブンで焼き色がつくまで焼く(15~20分目安)

<ポイント>

  • さつま芋はつぶしたときに抵抗なくつぶれるようにしっかりと火を入れて下さい。
  • グラニュー糖は少なめにしていますので、味をみて加減して下さい。
  • 長くオーブンに入ると、その分パサつくので、色つきが悪い場合は温度を250℃にし、短時間で焼き色をつける、またはオーブントースターを使うなどして下さい。

【おさつチップ

ポテトチップスとはちょっと違う、甘さと塩分のバランスがちょうどよい一品。
甘じょっぱい味つけは手が止まりません!!

<材料> 調理時間:25分
さつま芋(細め)・・200g
揚げ油・・適量
溶かしバター・・20g
Aグラニュー糖・・大さじ1
A塩・・ひとつまみ

<作り方>

  1. さつま芋は1~2mm厚の輪切りにし、15分ほど水にさらす
  2. 油を160~170℃に温め、しっかりと水気を拭いた(1)を入れてじっくり揚げる
  3. (2)を箸で触ったときにカラッとし、出てくる泡の量が減ってきたら取り出す
  4. 熱いうちにボウルに入れて溶かしバターと和え、合わせたAを全体に振りかけ絡める

<ポイント>

  • 油を使用するので、やけどに注意!!
  • カラッと揚げるためにしっかりと水にさらし、余分なデンプン質を取り除きます。
    油はねを防止するため、揚げる前に必ずペーパータオルなどで水気を拭き取りましょう。
  • 揚がったら余分な油を切るために、一度ペーパータオルの上にのせると油切れがよくなります。
  • 水分が飛んでくると、だんだんさつま芋が縮んでかたくなり、少し湾曲してくるので、その状態になるまでしっかりと揚げていきましょう。
    揚げが甘いと、シナッとなっておいしく出来ません。
  • 熱いうちでないと味がしっかりと絡まないので、手早く作業しましょう。

【さつま芋の栄養

さつま芋はビタミンC・E・β-カロテン・食物繊維を豊富に含む食材です。
ビタミンCやE・β-カロテンは抗酸化作用が期待出来、生活習慣病予防や美肌に効果的です。
食物繊維はお通じを整えるのに役立ちます。
また、皮に含まれるアントシアニンはポリフェノールの一種で血管を若々しく保ち、老化予防効果が期待できます。
さつま芋の繊維質は皮と実の境目付近に多いので、裏ごししてなめらかな食感にしたい場合は厚めに皮をむくといいですよ。

素材そのものが甘いので、砂糖は控えめにしています。
さつま芋のほっこりとした素材味を堪能して下さい。

Text by さゆり/食育インストラクター