海も春色☆旬の桜エビを知ろう!

海も春色☆旬の桜エビを知ろう!

きれいな色の殻を持つ桜エビはまさにこれからが旬です。
今しか味わえないフレッシュな「桜エビ」を堪能してみて下さい。

【桜エビとは】

桜エビはサクラエビ科のエビで、旬は春。
桜エビには禁漁期間があり、漁が出来るのは4月~6月と10月~12月の年二回です。
秋~冬の漁よりも春先の方が大きい物が獲れるのだそうです。
漁獲量は駿河湾がその大半を占めますが、生息域としては駿河湾の他、相模湾・東京湾・千葉県沖等が挙げられます。
名前の由来は「体の色が桜の花のようだから」…見たまんま!!と思われる方も多いかもしれませんが、新鮮な生の桜エビは本当に綺麗ですよ!

【放任主義のエビ!?】

エビには卵を産んだら放置するエビと、孵化するまで卵をおなかに抱えるエビがいます。
産んだら放置するエビは、桜エビや車エビの仲間が挙げられ、孵化するまで大切に育てるのは牡丹エビ等の仲間です。
生活環境等の違いで産卵後の行動も変わっていったのだと思いますが、同じエビでも様々な子育て法があるのですね。

【鮮度の良い桜エビの見分け方】

旬の時期でも鮮度が落ちやすく冷凍物が出回る事の多かった桜エビですが、最近は流通の発達で冷凍でない商品も出回るようになりました。
鮮度の良いものは鮮やかな赤みがかった桜色をしています。
逆に鮮度が落ちてきている物は白っぽくなるので、購入する際は色に注目してみて下さい。


【富士山と桜エビ】

静岡県では桜エビ漁の季節になると、水揚げされた桜エビを干す作業が行われます。
天日で干された鮮やかな桜エビと富士山がなんとも素敵な景色となるそうです。

【美味しく食べよう】

生が手に入るこの時期は、新鮮な桜エビならではの味を堪能したいものですね。
よく行われる調理法としては揚げ物が挙げられますが、同じ時期に旬を迎える筍やそら豆と一緒に炊き込みご飯や、卵とじ等の丼物も美味しいですね。
綺麗な色を活かして、お吸い物の浮き実やリゾット・パスタの具にしてみるのもおススメです。

【桜エビの栄養】

エビのにはカルシウムやエビの赤い色素であるアスタキサンチン・不溶性食物繊維であるキチン質等が含まれます。
カルシウムは骨や歯を丈夫にし、血液の凝固や筋肉の収縮・神経伝達等にもかかわるミネラルです。
アスタキサンチンは強い抗酸化作用を持ち、眼精疲労やがん抑制に効果があるとされています。
キチン質は腸内の老廃物の排泄を促したり、老化防止・自然治癒力を高める働きが期待できます。
桜エビは殻ごと食べる事が出来るので、これらの成分を摂りやすい食材です。
カルシウム豊富な桜エビですが、効率よく体内に取り入れるにはビタミンDと一緒が効果的
ビタミンDは野菜や穀類にはあまり含まれず、鮭や秋刀魚・しらす干し・カツオなどの魚類やきのこ類に多く含まれています。
また、適度な日光浴をして紫外線を浴びる事でも皮膚下で合成されます。
一日10~20分程度で効果が期待できますので、食事+適度な散歩や運動を取り入れる事もオススメです。

いかがでしたか。
旬の時期に旅行等で産地へ行った際は、ぜひ綺麗な景色と鮮度の良い生の桜エビを堪能して下さい!

Text by さゆり/食育インストラクター