知っておくと役に立つ!?食事の作法と挨拶

「いただきます」「ごちそうさま」
家族みんなで食事をしている時は普通にしていたけれど、1人でご飯を食べる時はあんまり言わなくなった。
そんな方も少なくないのではないでしょうか?
ですが、これも立派な食事の作法、それどころか、食事のマナーとしては基本中の基本といえるほど大事な要素です。
今回はそんな食事の挨拶と作法についてのお話です。

【食事のマナーとは

「作法とかマナーって堅苦しいから苦手だな、決まり事もたくさんあるし…」
そんなふうに思われる方もいらっしゃると思います。
確かに、会席料理やフルコースを頂く時の決まり事はいくつかあります。
ですが、普段の食卓やお友達との食事の方が機会が多いものですよね?
作法やマナーは一緒に食事をする人や、周りにいる人を嫌な気分にさせないためにあるものです。
そう考えると、「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶が食事のマナーの基本中の基本とお伝えした理由も納得頂けるのではないでしょうか。


挨拶をする意味

挨拶は相手がいてこそ行うもの。
なので、一緒に食べている人もいない、周りに誰もいない時は嫌な気持ちになる人がいないから、言わなくても別にいいのでは…と考えてしまいがちですが、「いただきます」「ごちそうさま」に限ってはそうでもありません。
「いただきます」はいろいろな意味を持つ言葉です。
今目の前に並んだ料理に関わった全ての人に対して、あるいは、食材になった動植物に対して命を頂くという考え方にもとづく挨拶です。
「ごちそうさま」は食べ終えた料理のために馳走(奔走すること、もてなすこと)してくれた人に対する感謝の挨拶です。
この2つの意味を考えると、1人の時でもした方がいい挨拶なのですね。

以前飲食店に勤めていた時には、ランチタイムにお1人でいらっしゃる方も大勢いらっしゃいました。
どなた様も大事なお客様であることに変わりはありませんが、お食事をお持ちした際に「いただきます」お会計を済ませた時に「ごちそうさま」とおっしゃって頂けると、とても嬉しく思ったことを今でも覚えています。

挨拶はしないよりもした方がプラスになるもの
そして、挨拶をすることで嫌な気分になる人はまずいません。
1人の時こそ忘れず心掛けることも、大事な食事のマナーだといえるでしょう。

Text by はむこ/食育インストラクター