「ムース」と「ババロア」の違いって?

「ムース」と「ババロア」の違いって?

今回は知っているようで分かりづらい、「ムース」「ババロア」、さらには「ブランマンジェ」「パンナコッタ」についての違いをお話します。

それぞれ少しずつ違う、生まれや作り方

●ムース
ムースは、フルーツピューレやチョコレートなどをベースにして、さらに軽い食感を出すために最後に泡立てた卵白や生クリームを加えて仕上げます。
ムースには「泡」という意味もあります。
お菓子だけでなく、料理や整髪料などでもなじみがある言葉ですね。

ババロア
ババロアは、牛乳・卵黄・砂糖で煮上げ(80℃)とろみのついたソースを作ってから、ゼラチンと泡立てた生クリームで固めて作るデザート。
もともとは、ドイツのバイエルン地方で飲まれていた、牛乳と卵黄などで作った「ババロアーズ」という温かい飲み物でした。
それが18世紀フランスに伝わり、ゼラチンで固めるデザートに変わったといわれています。
ムースと比べて、卵白が加えられていない分、卵黄と乳製品の凝縮した風味がダイレクトに感じられます。

ブランマンジェ
フランス語で、白い(ブラン)食べ物(マンジェ)の意味で、牛乳と生クリームで作るアーモンド風味の白いクリームです。
牛乳でアーモンドを煮出して、ゼラチンと泡立てた生クリームで固めて作りますが、本来は皮をむいたアーモンドをすりつぶして絞った汁を固めて作られます。
口に入れた途端に溶けてしまうくらいのデリケートな食感を楽しみます。


パンナコッタ
パンナコッタはイタリア発祥のお菓子です。
生クリーム、牛乳を合わせて火にかけて、ゼラチンで固めて作ります。
イタリア語で
生クリーム(パンナ)を煮た(コッタ)という意味で、まさしくそのままの名前がついています。

さて、簡単に説明しましたが、見ただけだとほとんど分からないスイーツかもしれませんね。
でも…、味覚・食感は確かに違います。
『ムースはふわっと』、『ババロアは卵黄のコク』、『ブランマンジェはアーモンドの風味』、『パンナコッタは、生クリームの味わい』、こんな感じで捉えていけば、さらにスイーツを楽しめるかもしれませんね。
みなさんもぜひ、『名前の由来』に興味を持っていただくきかっけとなれば幸いです!

Text by ナナちゃん/食育インストラクター