「みそ」の効能と美味しい食べ方

「みそ」の効能と美味しい食べ方

昔から私達の食卓に欠かせないみそ。納豆などと並び、大豆の加工品の代表格ですね。
今回はそんなみそについてご紹介します。

【大豆+塩+○○で変わるみそ色々】

みそは基本的に大豆・塩とあと一つ加える事で作りますが、題名にも書いた○○とは何の事でしょう??・・・・・・・・答えは麹です
この麹によって仕込まれるみその仕上がりが変わりますが、現在では大まかに米麹・麦麹・大豆麹(正確には蒸した大豆に直接麹をまぶしたもの)の3種類の麹を使って作られています。
その他にみそや麹を合わせた「調味みそ」と呼ばれるものもあります。
みそはその土地の気候や風土によって様々な種類が作られているのです。

【みそのツブツブは濾さずに食べよう!】

みその原料は大豆です。
大豆には良質な植物性のたんぱく質やカルシウム、ビタミンB群などが豊富に含まれます
みそのたんぱく質には体に必要な8種類の必須アミノ酸が含まれ、発酵しているため、体に吸収されやすくなっています。
濾さずにそのまま粒が入った状態の麹みそなどは、麹の元になっている麦や米などが残っているものなので、気にならないようでしたらそのまま溶いて召し上がるとより栄養を余すことなく摂る事が出来ます

【うま味たっぷりでやわらかく】

みそは発酵食品なので、肉や魚を漬けておくと柔らかくなります。
また、みそのたんぱく質が発酵によりうま味成分になっているので漬けこんだものがより美味しく変身します。
魚や肉などのみそ漬けが風味も味もとても良いのはそうした理由からなんですね。

【塩分には注意】

みそは体に良い食べ物なので毎日摂りたいですが、たくさん摂りすぎるのはやはり塩分過多につながります。
一人分のみそ汁に使用するみその量は大さじ1/2~大さじ1杯程度。みそ大さじ1杯は約18gで、1~2g強位の塩分が含まれます。(みその種類によって異なります。)
どうでしょう。
みそ汁だけでかなりの塩分を摂ることになりますね。
なので、一日1杯程度を目安にし、出汁などをしっかり効かせて薄めに仕上げましょう

【我が家の味】

皆さんはじゃがいもを丸ごとゆでたり、オーブンで焼いたり、蒸したりした時に何を付けて食べますか?バターや塩・マヨネーズが定番といったところでしょうか・・・。
私の実家では丸ごと加熱したじゃがいもには「ネギみそ」を付けて食べていました。
ネギみそといっても、田楽に付けるような練りみそではなく、小口切りかみじん切りにした長ネギとみそを混ぜただけのものです。子供でも簡単☆
もちろんみそがそのままですから、たくさん塗ったらしょっぱいので、うすーく塗って食べます。これがまた何ともいえず美味しいんですよ。クセになります。
残ったみそは、ワカメなどを足してお湯を注いで即席みそ汁にして飲んでましたね。
出汁も何も入っていないのに、なぜかとても美味しく感じたのを覚えています。
じゃがいもにネギみそはある意味、「汁なしみそ汁」ですよね。
なぜ母がそういった食べ方をしていたのかは???ですが、今回みそについて書いていくうちに思い出して懐かしく感じました。
今度母に今でも食べてるのか聞いてみたいと思います。
皆さんもそういった子供の頃の懐かしい思い出があったら教えて下さいね。

Text by さゆり/食育インストラクター