サッパリ口直しになる・・・だけじゃない!ライチに期待したいこととは?

食べ放題のフルーツコーナーに添えられているのを見たことはありませんか?
たっぷり食べた後にライチの爽やかさと甘み、ジューシーさを楽しんだという方も多いのではないでしょうか。

【糖と水分なんでしょ?太るんじゃない?

香りがよくて甘く、水分を多く感じるので、栄養がなく太るのではと思われがちです。
確かに水分は約80%以上あるものの、むくみ改善に効果的なカリウムが含まれています。
また、糖質も含まれていますが、それよりも妊娠中の方に特におすすめしたい葉酸が果物の中では豊富に含まれているため、デザートに数個食べる程度ならば、かえっておすすめです。
葉酸は細胞が新しく作られるときに重要な役割を果たすほか、赤血球が正常に造られるには重要な役割をします。
赤血球のもとになる物質をつくるのに必要なため、「造血ビタミン」とも呼ばれています。
貧血気味の女性にもぜひ食べていただきたいのですが、効率よく摂るには、ビタミンB12を含むレバーやしじみ、あさりを摂るとよいでしょう。
食後にライチを食べれば相乗効果が
期待できます。
もしも葉酸が不足すると粘膜の炎症が起こりやすくなるため、口内炎や肌荒れしやすくなります。
ビタミンCには葉酸を活性型に変換させる働きがあるので、キウイフルーツやグレープフルーツなどビタミンCが豊富なフルーツと一緒に盛り合わせて食べるのがよいでしょう。


【お取り寄せしたくなる!?

ライチは中国南部が原産地と言われ、中国語読みをすると「レイシ」と発音します。
熱帯・亜熱帯地方で栽培されていて日持ちしないため、冷凍品や加工品が多く出回っています。
ただ、冷蔵すると少しは長持ちするため、台湾からの輸入品なら生の果実を手に入れられるようです。
国産は沖縄県産がありますが、6月頃からの限定期間だけ販売されます。
ちなみに、漢方の考え方によると、ライチはうるおいを取り戻させるため肌や髪によいと言われたり、貧血や生理不順にもよいと紹介されています。
ただし、のぼせたり、ほてりのある人は、体を温める性質がある果物なので多く食べないようにしましょう、という考え方があるそうです。

ライチをこよなく愛したという楊貴妃の時代から技術が進んでいる現代ですが、賞味できる期間は同じように短いので、みかけたら贅沢気分で味わってみてくださいね。

Text by ゆず/食育インストラクター