子どもとおやつ⑥~小麦製品を使ったおやつ編~

「子どもとおやつシリーズ」ではおやつについてや簡単レシピなどをご紹介していきます!
6回目は小麦製品を使ったおやつ編です。

【子どもにとってのおやつ】

乳幼児期の子どもは胃が小さく、消化機能も未熟です。
そのため三度の食事に加え、おやつでエネルギーや栄養を補う必要があります。
大人が考えるおやつは「お菓子」のイメージが強いですが、子どもにとっては「おやつ=第四の食事」と捉えるといいでしょう。

今回は食パンで作る「簡単!チーズケーキ」と、うすーく切ったりんごを並べて焼く「簡単アップルパイ」をご紹介します。

【簡単!チーズケーキ(12個分)】

乳製品をたっぷり使ったカルシウム補給に最適なスイーツです♪

<材料>
食パン(12枚切り)・・12枚 ※耳なしサンドイッチ用がおススメ!
クリームチーズ(常温でやわらかくしたもの)・・200g
砂糖・・大さじ4
A卵・・2個
A牛乳・・大さじ2
A片栗粉・・小さじ2
A塩・・ひとつまみ

 <下準備>
オーブンは180℃に予熱しておく

<作り方>

  1. 食パンの四隅をつまみ、つまんだ部分を側面にくっつけて形作る子どもとおやつ⑥~小麦製品を使ったおやつ編~
    子どもとおやつ⑥~小麦製品を使ったおやつ編~
  2. ボウルにクリームチーズ・砂糖を入れてなめらかにし、Aを加えてよく混ぜる
  3. (1)に(2)を注ぎ、オーブンで20~30分焼く子どもとおやつ⑥~小麦製品を使ったおやつ編~

 <ポイント>
・食パンをしっかりくっつけることで、液もれを防ぎます。
・食パンに出来上がったチーズ液を注ぐときはよく混ぜてから入れると、均一な濃度になります。

【乳製品の栄養】

今回使用している乳製品はクリームチーズ・牛乳です。
クリームチーズは生クリームを加えて作られた、熟成させないナチュラルチーズです。
クリームのコクと爽やかな酸味がバランスよく、そのまま食べたり、お菓子や料理に使われます。
栄養面ではたんぱく質・カルシウム・ビタミンA・B1・B2を多く含みます
また製造過程で乳酸菌を使用するので、腸の調子を整えるのにも効果的です。
牛乳はたんぱく質の一種で、カルシウムなどミネラル類の吸収を促すカゼインホスホペプチドをはじめ、免疫力を高めるラクトフェリンや骨のもととなるカルシウムが豊富です。
加熱しても栄養面の変化が少ないので、効率よく栄養を摂取出来ます。


【簡単アップルパイ】

市販のパイシートを使った簡単レシピ。
ポイントはうすーく切ったりんご。
上からかけるグラニュー糖とバターでこんがり香ばしいお手軽パイです。

<材料>
冷凍パイシート・・1枚 ※18cm×18cmの正方形
りんご・・1個
グラニュー糖・・30g
バター30g

<下準備>
・オーブンは220℃に予熱しておく
・パイシートは伸ばせるくらいのかたさに解凍しておく

<作り方>

  1. パイシートをオーブンシートにのせて25cm×30cm位を目安に伸ばし、フォークで所どころ穴をあける
  2. りんごは4つ割にして芯を取り、スライサーなどでごく薄く切る(1.3mm厚くらい)
  3. (1)を天板にのせ、(2)を少し重ねながら並べる
  4. (3)にグラニュー糖をまんべんなくふり、バターをちぎってまんべんなく散らす
  5. 温めたオーブンで25~30分焼き、取り出して冷めたら食べやすい大きさに切る

<ポイント>
・使用するパイシートがハーフサイズの長方形の場合は、伸ばすときに2枚の端を重ね、くっつけるように伸ばしていただくか、半量で作って下さい。
・お好みでシナモンをふるとより本格的な味になります。アイスを添えていただくのもおススメです。

【りんごの栄養】

りんごは水溶性食物繊維のペクチンや高血圧予防に効果的なカリウム・疲労回復効果が期待できるリンゴ酸を豊富に含みます
ペクチンは腸で吸収されずにそのまま排泄され、その際に腸内の有害物質も一緒に出してくれます。
善玉菌や腸内のビフィズス菌を増やしてくれる働きもあるので、下痢や便秘といったお腹の不調にも効果的
すりおろして食べると胃腸に負担がかからないのでおすすめです。
また皮の赤い部分にはポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれるので、活性酸素を撃退し、若々しい体作りにも一役買ってくれます。

いかがでしたか?
今回は、小麦製品を使ったおやつにスポットをてあててご紹介しました。
お子さんと作れる簡単レシピなので、ぜひ作ってみてください♪

Text by さゆり/食育インストラクター