冷え症に良い食事とは?

〈食育まめ知識〉夏なのに冷え性…

季節は夏!オフィスや電車、デパートは冷房が効きすぎて寒いと感じている女性が多いのでは?
男性は冷房を強くし、女性は弱くする・・・よくみる光景です。
それは男性と女性の身体のつくりのちがいによりおこる現象なのです。
女性の身体は脂肪が多く筋肉が少なめ、男性はその逆です。
脂肪は身体の内側からも外側からも温まりにくいため、いったん身体が冷えるとその冷えを身体の中に抱え込んでしまいます。
よって冷え性は女性に多いのです。
夏の暑い時期は汗をかくことで体温を調整したり、体内の老廃物を排泄したりしています。
ところが冷房のきいた部屋にいると汗をかく機会が失われ、体内に老廃物が溜まり、血流が滞って手足などが冷えてきます。
これが夏の冷え性です。夏の冷え性は生理痛・頭痛・肩こり・風邪をひきやすい・疲れやすいなどの不快症状を伴います。
さらに冷たい飲み物や食べ物を摂りすぎて内臓まで冷えると下痢や便秘になったり、免疫力が低下する可能性も!
また内臓の温度が下がると内臓を守ろうとしておなかまわりに脂肪がつき、内臓の働きが低下してむくみやくすみも出やすくなってしまいます。
早めに対処して、快適に夏を乗り切りたいものですね。

【冷え症に良い食事とは?】
そこで冷え性改善のポイント!冷えに負けない身体は規則正しい食習慣とバランスがとれた栄養素によって作られます。
5大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル)をバランスよく摂り、特に抗酸化作用と血行促進効果のあるビタミンE、全身に酸素を運ぶ働きのある鉄の摂取は重要です。
さらに鉄の吸収をサポートするビタミンCや血行をよくして身体を温める唐辛子やねぎ・にんにくなどの香味野菜を意識してとりましょう。
トマト・きゅうなどの夏野菜は体を冷やす作用があるので、サラダなどは控えめに。
女性は特にボディーライン整えるきつい下着も避け、ストールを巻いたり靴下をはいたりするなどして首や足首を冷やさないようにすることも大切です。
適度な運動、入浴で血行をよくする生活を心がけ冷え対策に取り組みましょう!

Text by くまこ/食育インストラクター