ハーブ&スパイス ☆臭み消しが得意編☆

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人類とハーブやスパイスの歴史は古く、紀元前にまでさかのぼるとも言われていて、金貨と同じ価値を持っていた時代もあったとか・・・。古くから付き合いがあるハーブやスパイスですが、いざ使おうと思うと何をどの食材に合わせたらいいのかなと思うこともしばしば・・・(-“-)

そこで、最近人気のハーブやスパイスを何回かに分けてご紹介します。(スパイスとハーブの定義は諸説あり細かな分類があるようですが、ここではざっくりと乾燥のものからフレッシュなものまで織り交ぜてご紹介します。)

☆臭み消しが得意なハーブ・スパイス類☆

タイム……シソ科の多年生ハーブで、別名「たちじゃこう草」。魚や肉の下味、ソースの香り付けに入れたり、西洋の魚の出汁や鶏の出汁を取る際に加えて使用されています。ご家庭で手作りトマトソース等を作る時に入れてみると、いつもよりグッとプロの味に近づくと思いますよ(^^♪

〈保存方法〉
買ったはいいけど、たくさん余ってしまったという場合は、乾燥させておけばいつでも使えて便利です。古くは部屋を清めるために使用したり、勇気をくれる植物として、戦場に赴く戦士達への贈り物として、食用以外の用途にも用いられていたそうですよ(*^^)v


ローズマリー……シソ科の常緑性低木で別名「まんねんろう」。消臭効果や殺菌効果があるため、ヨーロッパでは昔から肉の下味等に利用されてきました。鶏肉とよく合うので一緒に煮こんだり、ソテーの時の香り付けとして使用するのがお勧めです。また、じゃがいもを使った料理との相性抜群!揚げたじゃがいもに刻んだローズマリーと塩をふって食べると最高です(^^)また、チョコレートケーキやパウンドケーキ等に刻んで入れてもおいしいですよ~☆

〈保存方法〉
こちらもタイム同様、余ったら乾燥させて保存しておけばいつでも使えて便利です!


セージ……シソ科の多年生常緑性低木、別名「サルビア」。肉類(特に豚)に含まれる脂肪分と大変相性がよく、挽き肉を使った料理や煮込みなどにも向きます。ソーセージの“セージ”はこのハーブが語源と言われています。

〈おすすめの料理〉
すっきりとした苦さとちょっと感じる辛みが特徴ですが、肉の臭み消しには抜群の効果を発揮するハーブです。イタリアのサルティンボッカという料理はこのセージを仔牛肉と生ハムではさんで焼いた料理で、セージの良さを存分に味わう事が出来る料理のひとつだと思いますよ(^^)

ちなみに、サルティンボッカとは・・・「口に飛び込む」という意味で、簡単に作れてパパッと食べられると言う意味合いが含まれているそうです。日本では仔牛肉は手に入りにくいですが、豚肉で代用してもおいしいですよ!私のお勧めは豚ヒレ肉ですね!バターベースのパスタソースに加えてもおいしいですよ!


オレガノ……シソ科の多年草で、別名「花薄荷(はなはっか)」。トマトを使った料理との相性が抜群で、ピザ等に使うトマトソースにはよく使われています。羊料理とも相性が良いので、臭み消しや香り付けとして使われることも多いんです(*^_^*)また、トマトソースに入れるだけでなく、ドレッシングに加えても一味違ったドレッシングになるので、お勧めですよ。イタリア料理で良く使用されますが、実はメキシコ料理にも頻繁に使われているそうです。ご家庭で作る時にぜひ使ってみてはいかがでしょうか。

〈保存方法〉
このハーブも乾燥させて使用する事が出来ますよ。また、オレガノは育てるのも簡単なので、今流行りのベランダや窓際でのガーデニングなんていうのも楽しいですね!自分で育てたハーブは格別な味がするかも!?しれませんね。


今回ご紹介したものはフレッシュも売っていますが、便利な乾燥も出回っています。
いつものチキンソテーに!また、スパゲッティ―のソースに!!色々な場面で使ってみて下さいね!

今回はこの辺で・・・。また次の機会にご紹介しますね~☆
※ハーブ類は妊娠中の方はあまり召し上がらない方が良いみたいですので、控えて下さいね。

text by さゆり/食育インストラクター