翌日に持ち越さない☆二日酔い攻略法!

翌日に持ち越さない☆二日酔い攻略法!

働く大人とお酒…これはもう切っても切れない関係ですよね。
お酒の席でついつい飲み過ぎてしまい、翌朝体調が悪い…なんて事にならないようにするにはどうしたら良いのでしょうか??
今回は、翌日も元気に過ごす為の二日酔い攻略法をご紹介します☆

【二日酔いってどうしてなるの?】
通常、体内に入ったアルコールは胃腸で吸収されて肝臓に運ばれ、肝臓で「アセトアルデヒド」に変わり酢酸に分解され、最終的に水と炭酸ガスとして排出されます。
実はこのアセトアルデヒドはタバコの煙などにも含まれ、強い毒性があります。
アセトアルデヒドを分解する能力以上にアルコールを飲むと、アセトアルデヒドが体内に蓄積して、さまざまな不快な症状を起こします。
飲み過ぎるとアルコールは胃腸からそのまま血液中に入り、全身を巡ります。
この濃度(血中アルコール濃度)が高い程、「酔い」の症状が出ます。

【二日酔いの主な症状と原因】
代表的な二日酔いの症状は頭痛、吐き気、のどの渇き、睡眠障害などです。
それぞれの症状が起こる原因は次の通りです。
●頭痛
アルコールを摂取することで血管が拡張してしまう為。脱水症状も頭痛の原因とされています。

●吐き気や胃痛
胃の粘膜が傷付いたりただれたりする為。(アルコール性の急性胃炎)

●動悸や不整脈
脱水及び心臓の筋肉の疲れにより、心臓の収縮に異常が生じる為。

●のどの渇き
血中の水分や電解質のバランスが崩れて細胞内の水分が減る為。
アルコールなどを含む息を吐く事で口の中や気道の粘膜が乾燥する為。

【未然に防ぐには…】
●水分を沢山とる
二日酔いにならない為にはお酒と水を一緒に飲むなど、体内のアルコールの濃度を抑えるような飲み方をすると効果的です。
飲んでいるアルコールと同じ位の量の水やお茶を一緒に飲み、アルコール度数の高いお酒は水やお湯などで割りましょう。
アルコールの摂取量を抑えられ、血中アルコール濃度の急激な上昇を防ぐので、肝臓への負担も軽くなります。
また、 トマトジュースはお酒を飲む時に一緒に飲むと血中アルコール濃度が3割も低下して、体内からのアルコール消失も約50分早まるとされています。

●空腹時に飲むのを避ける
空腹時にお酒を飲むと、胃の粘膜がアルコールに刺激されて荒れやすくなったり、アルコールが急速に吸収され早く酔いが回ることもあります。
食べ物を口に運ぶことで飲み方がゆっくりになり、アルコールの吸収も緩やかになります。なかでも牛乳やチーズなどの脂肪を含む食品を飲む前に食べると、胃に膜を作ってくれます。その他にも、枝豆や豆腐・肉・魚などのタンパク質を一緒に食べると、肝臓の細胞の再生を促進しアルコールを分解する力を高めます。
アルコールで失われがちなビタミン・ミネラル類を補う野菜も一緒に食べるのもおすすめです。

【二日酔いになってしまった時の対処法】
●コーヒーやお茶、果汁100%ジュースなどで水分を補給する
水分を補給することで体内に残るアルコールが尿として排出されるので、水分は多めにとるように心掛けましょう。
コーヒーのカフェインは代謝を活発にし、利尿作用によりアセトアルデヒドを体外に排出する働きがあります。その他にも二日酔いの頭痛を和らげ、肝機能を高める働きもあります。
お茶にはカフェインに加えて、アルコールの吸収を抑える効果もあります。
果汁100%ジュースは失われたビタミンと水分の補給になるのでおすすめです。果糖は吸収も早く、アセトアルデヒドの分解を早めます。

●二日酔いを軽減させる食品をとる
・しじみ
肝臓で作られる胆汁の分泌を促し、アルコールの代謝機能を助けるアミノ酸やビタミンB12が豊富なしじみは、二日酔いの回復を早めます。
しじみに含まれるタウリンは、胆汁の分泌を促進させ肝臓の解毒作用の働きを助けます。
・はちみつ
果物同様、果糖が含まれているので、アセトアルデヒドの分解を早めます。
・柿やグレープフルーツ
柿にはアセトアルデヒドを分解するタンニンが豊富です。グレープフルーツは、ビタミンCやクエン酸が含まれていて、唾液や胃液の分泌を促進する働きがあります。

お酒を飲むと胃腸が疲れてしまうので、飲んだ後は消化の良いおかゆやうどん等を食べるようにしましょう。
適度な量のお酒は、ストレス解消や気分の向上に繋がります。
しかし、肝臓は「無言の臓器」と言われ、自覚症状がなく知らず知らずのうちに負担がかかっている場合があります。
休肝日を作りながら、お酒と上手に付き合っていきましょう☆

Text by ろい/食育インストラクター