食物繊維がトップクラスのグリーンピース

〈食育まめ知識〉食物繊維がトップクラスのグリーンピース

缶詰めや冷凍品等、一年中出回っているグリーンピース。
実は春から初夏にかけてが旬の野菜で、原産地は中央アジア~中近東地域辺りと言われています。
色々とあるえんどうの種類の中でも未熟果を食べる為に作られた青実用の品種で、青豆や青えんどうとも呼ばれています。

【グリーンピースの栄養価】
グリーンピースは一般的な野菜には珍しく、良質なたんぱく質や糖質が豊富に含まれている栄養価の高い野菜です。
また、疲労回復等の効果が期待できるビタミンB1の含有量が多く、皮膚や消化器官などを健康に保つナイアシン等も含まれています。
中でも便秘改善等に役立つ食物繊維は野菜類の中ではトップクラスで、100g当り7.7gも含まれているんですよ!!
旬真っ只中のこの時期、せっかくだから缶詰めや冷凍ではなく生をいただきたいものです。
さやを剥いた状態のものも出回っていますが、グリーンピースは乾燥に弱くすぐに風味が落ちてしまうので、買い求めるならぜひさや付きを!!

【選ぶ時のポイント】
全体が淡く鮮やかな緑色をしているもの。
張りがあり、ふっくらとしていて豆のシルエットがはっきりとわかるものを選ぶと実入りが良く、粒ぞろいです。

【保存の仕方】
乾燥しないようにさや付きでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室へ。
購入後1~2日を目安に食べ切ると最後までおいしくいただけます。
使う直前にやさから出すようにし、食べ切れない場合は購入後すぐに茹でて冷凍しましょう。

【茹で方】

  1. さやのヘタ部分を折り、筋を取る。
  2. 反対側の花落ち部分をつまんで取り、さやから実を出す。
  3. たっぷりの湯を沸かして塩(適量)を加え、グリーンピースを入れ、2~3分茹でる。
    ※指でつまんで潰れる位が目安です
    ※塩茹ですると色はきれいですが、豆が少しかたくなることがあるので、柔らかいものがお好みの方は熱湯で茹でてザル上げし、うちわ等で手早く冷まして仕上げに塩をふっても良い
  4. 鍋ごと流しに入れる。(この時茹で汁は捨てない)
  5. 細く流水を出しながらゆっくり鍋の水を循環させて冷ます。
    ※急激に冷たい水に取ってしまうと皮にしわが寄ってしまうので注意

冷めたら水分をふき取ってビニール袋等に入れ、冷凍庫へ。
一回で使える分ずつラップ等で小包装にすると便利ですね。

缶詰めや冷凍のグリーンピースが苦手という方も、ぜひ一度生のグリーンピースを味わってみてはいかがでしょうか。
炊き込みご飯やポタージュ、炒め物等々・・・グリーンピースに対する印象がちょっと変わるかもしれませんよ!

Text by さゆり/食育インストラクター