青魚って何の魚?もうすぐ旬!青魚にまつわるお話

青魚って何の魚?もうすぐ旬!青魚にまつわるお話

もうすぐ9月、季節も秋にさしかかろうというのに、まだまだ暑い日が続いていますよね。
なかなか実感はわかないかもしれませんが、旬の食材も季節の流れと同じように少しずつ変わっていきます。
今回はそんな夏の終わりと秋の訪れを告げる、「青魚」についてのお話です。

青魚とはいうけれど…

そもそも青魚とはなんの魚を指す言葉なのかをご存知ですか?
イワシ、サバ、サンマ、アジ…ぐらいは定番としても、カツオやマグロは身が真っ赤だから違う?
背中が青ければ青魚ならサワラだってそうなんじゃないの??
…などなど、あちこちで意見が割れているのがこの青魚という言葉。
というのも、定義らしい定義が
「背が青みを帯びた色をした魚」であるということしかないからなんです。
これはつまり、成分値の違いなどできっちり分類することができない、ということを意味します。
なので、サワラもマグロもカツオも全部青魚の仲間!とする方もいれば、アジとイワシとサンマとサバだけが青魚で、他は違う!とされる方もいるのが現状だったりします。


サンマのこぼれ話

さて、数ある青魚の中でもこれからの季節の花形といえばやっぱりサンマですよね。
脂ののった身は塩と大根おろしのシンプルな味付けでも、立派にごはんの主役を務めてくれますし、お値段も財布に優しく、栄養価も高いといいことづくしです。
そんなサンマですが、実は秋以外でも獲れる魚だというのはご存知ですか?
これはなにもサンマだけに限った話ではなく、前項で名前の上がった魚達は、いずれも海の中を泳ぎ回って暮らす回遊魚に分類されています。
この回遊魚達は、旬の季節が近くなると「黒潮に乗って来る」と言われることがあるので、それ以外の時は日本近海にはいないものと思われがちなのです。
でも、実際には広大な海のあちこちを泳ぎ回っているので、旬とされる季節以外に獲れるというのは比較的よくあることなのだそうです。

なので、旬の季節以外に店頭に並んでいたからといって「全部冷凍品だ!」ということではないのでご安心ください!

いかがでしたか?
サンマの次はカツオ、サバと、秋が深まるにつれて移り変わる青魚はいずれも脂がのって美味しいものです。
誰かと食べる機会がある時に、今回の青魚定義についてお話してみてはいかがでしょう?
意外なこだわりや発見がみつかるかもしれませんよ。
ちなみに私の友達はカツオとマグロは大型だから青魚じゃない!派でした。
うーん…奥が深い!

Text by はむこ/食育インストラクター

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