赤ちゃんにミネラルウォーターはNG?!

赤ちゃんにミネラルウォーターはNG?!

赤ちゃんの調乳の時は「ミネラルウォーターで作ってはダメ!」と聞いたことがありませんか。
そもそもミネラルウォーターとは?
ペットボトルの水がすべてミネラルウォーターだと思っている方も多いのではないでしょうか?

【ミネラルウォーターとは】
日本の基準では採水した水の種類や処理方法によって4つに分類されています。
また、ミネラルの含有量の規定がないために、ミネラル成分がほとんど入っていない水でも、ミネラルウォーターに分類される場合があります。

【処理方法による水の分類】

品名 原水 処理方法
ミネラルウォーター 特定の水源から採水された地下水でミネラル成分が溶け込んだもの ろ過、沈殿、加熱殺菌、または原水の混合、ミネラル分の調整、ばっ気(空気を溶け込ませること)などの処理をしたもの
ナチュラルウォーター 特定の水源から採水された地下水のみ ろ過、沈殿、加熱殺菌以外の処理をしない
ナチュラル
ミネラルウォーター
特定の水源から採水された地下水でミネラル成分が溶け込んだもの ろ過、沈殿、加熱殺菌以外の処理をしない
ボトルドウォーター 飲用できる水(水道水を含む) 特に規定されていない

※農林水産省『ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン』参照
ペットボトルのラベルの品名に書いてありますので、購入した際にはぜひチェックしてみてくださいね。

【軟水と硬水】
ミネラルウォーターには軟水と硬水があり、水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンの量によって区分されています。
日本のほとんどの地域は軟水で、ヨーロッパはほとんどが硬水です。
海外のミネラルウォーターを口に含んで「あれ?」と思ったことありませんか?
あの飲みにくい感じが硬水です。
硬水はミネラルが豊富に含まれ美容効果が期待できるため、女性やダイエット中の方などに多く飲まれています。

【赤ちゃんにNGなわけ】
ここで注意していただきたいのがミネラル。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルは人間のからだにとって大事な栄養素です。
しかし赤ちゃんは大人と違い、内臓器官が未発達なため過剰なミネラル摂取は胃や腸・肝臓に負担を与えて、まれに下痢に起こすことがあるのです。
そもそも粉ミルクにはミネラルがバランスよく配合されているので、調乳の際に硬水のようなミネラルウォーターを使用してしまうとミネラル過多になってしまうというわけです。
そのため、赤ちゃんの調乳に使用する水はミネラルの少ない「軟水」がよいとされています。

つまり、ミネラルウォーターでもミネラルが少ない「軟水」であれば、赤ちゃんにあげても大丈夫!!
さらに軟水でもできるだけ電解質が入っていない「ピュアウォーター(純水)」がより安心。
ピュアウォーター(純水)とはミネラルやイオン成分を除去し、不純物を一切含まない水のことで、最近ではウォーターサーバーなどでもよくみかけますね。

いかがでしたか?なんとなく違いがわかりましたか?
赤ちゃんにとって大事な水。ママとして納得いくものを選んであげたいですね!

Text by くまこ/食育インストラクター