食育って何だろう?世代別の食育を実践してみよう☆~ジュニア編~

「食育」は生きる上での基本であり、子どもはもちろん、あらゆる世代に必要とされています。
今回は、“乳幼児・児童・思春期の子ども”が日々の生活の中で実践できる食育をご紹介していきたいと思います☆

【ジュニア(成長期)は、ここに気をつけたい!ポイント5つをご紹介☆

●朝食をとる
近年、朝食を食べない子どもの成長が、問題視されているのをご存知ですか?
その原因として挙げられるのが、夜更かしによる寝不足・夜遅い時間の食事などです。
寝不足になると、翌朝すっきり起きられずギリギリまで寝ていて、朝食を食べる時間がなくなります。
また、夜遅い時間に食事をして寝ると、消化に時間がかかり、胃もたれなどの原因になります。
その結果、お腹が空かず朝食が食べられなくなるわけです。
朝食は、脳を目覚めさせる・1日の活力を得る・体内時計を正常化させるために、とても重要です。
欠かさず食べるようにしましょう☆

●おやつ(間食)は、量や食べる時間、種類などに気をつける
おやつは“間食”と言って、その名のとおり食事と食事の間にとるもの。
上手におやつをとることは、夜遅くに食べ過ぎるのを防ぐという働きがあります。
しかし、量が多かったり高カロリーのものを食べてしまうと、肝心の夕食がきちんと食べられなくなってしまうことも・・・。
どんなものをどのくらい食べればよいかを知ることが、楽しいおやつの時間を過ごす上で重要になります。
大切なのは、「食べ過ぎない」「時間を決めて食べる」ということ!
食事のリズムやバランスを崩さないよう気をつけて、1日200kcal以内(例:どら焼き→1個、ビスケット→4枚程度)を目安にしましょう。
また、果物やヨーグルト・チーズなどの乳製品のほか、塾や習い事で夕食の時間が遅くなるときは、食事の代わりにもなるおにぎりや野菜スープなどがおすすめです。


●「痩せ」と「肥満」を正しく理解する
太り過ぎている訳ではなく、バランスの取れた標準体重以下の体にも関わらず、他人との比較や、痩せているほうがよいという価値観によって自分が太っていると思い、ダイエットする女子が増えています。
無理なダイエットは、生理不順や無月経、将来の骨粗しょう症を招く一因になります。
しっかり食べて、しっかり体を動かして、“適正体重”を目指しましょう。
適正体重は、『身長(m)×身長(m)×22』で簡単に計算することができますよ☆

●皆と楽しく食べる(「孤食」をしない)
核家族化やライフスタイルの多様化などによって、家族皆が集まって食事をする機会が減ってきています。
家族や友達と、会話を楽しみながらゆっくり食べる食事は、心も体も元気にしてくれます。
1人で食べる「孤食」が続くと、

  • しつけをされず、食事作法が身につかない
  • 好き嫌いを注意してくれる人がいないので、好きな物ばかりを食べ、栄養が偏りがちになる
  • コミュニケーションが不足するので、社会性や協調性のない人になってしまう

という問題が出てくる可能性も否めません。
食べる楽しさや喜びを言葉に出して共有することは、食事をよりおいしく感じさせてくれます♪
毎食は難しくても、なるべく「孤食」にならないよう心掛けてみてください。

カルシウムをしっかり摂る
カルシウムは、日本人に不足しがちな栄養素のひとつで、強い歯や骨をつくるだけでなく、筋肉の収縮や神経を安定させる働きもあります。
成長期の子どもは、大人に比べて骨の成長が活発です。
骨量が増加するこの時期に骨を丈夫にしておくことが、将来に向けて骨粗しょう症やロコモティブシンドロームの予防に繋がります。
カルシウムなどのミネラルは体で作り出すことができないので、必ず食事から摂る必要があります。

 カルシウムが多く含まれる食品

  • 牛乳などの乳製品
  • 小魚や干しエビ
  • ひじき
  • 大豆製品
  • 小松菜やモロヘイヤ、大根の葉など

これらの食品には多く含まれていますが、実はカルシウムの吸収率は食品によって大きく異なり、牛乳・乳製品は約40%、小魚は約30%、青菜は約18%です。
カルシウムは吸収しにくい栄養素のひとつなので、吸収を助けてくれる栄養素も一緒に摂るようにしましょうね。

カルシウムの吸収を助けてくれる栄養素

  • ビタミンD→魚介類、きのこ類などに含有
  • ビタミンK→納豆、のり、おかひじき、春菊などに含有

いかがでしたか?
食育は「何をする」というよりも、食”に対する意識を高めることが大切です。
あまり難しく考えずに、まずは身近なところから食育を実践してみましょう☆

Text by ろい/食育インストラクター