捨ててしまうその前に!エコクッキング⑦~あまりがちなひじきの煮物をリメイク~

シリーズでお届けしている、「今まで捨てていた?かもしれない野菜や果物の○○を使ったエコでおいしいレシピ」。
今までは野菜の皮や葉を使ったエコレシピをご紹介していましたが、今回は番外編です。
あまりがちな料理を別の料理にアレンジし、無駄なくおいしくいただきます。

たくさん作ったほうがおいしいし、日持ちするので、ついつい多く作ってしまう煮物。
でも、1日目、2日目を過ぎたころには「味に飽きてしまい、誰も手をつけなくなくなる・・・」ということも。
そこで、今回は一度に大量に食べられず、あまりがちな「ひじきの煮物」を別の料理にリメイクします!
しっかりと味がついているので材料が少なくすみ、長時間火にかける必要もないので、時短になります。

【ひじきの煮物をトーストにリメイク!「ひじき煮の和風ピザトースト」

ひじきの煮物とチーズを合わせた和風トースト。
簡単に出来るので朝ごはんにおすすめです。

<材料(1人分)> 調理時間:5~10分
ひじきの煮物・・適量(大さじ2~3くらい)
食パン(8枚切り)・・1枚
マヨネーズ・・小さじ2
練りからし・・少々
ピザ用チーズ・・20g

<作り方>

  1. ひじきの煮物は軽く汁気を切る。
  2. マヨネーズ・練りからしを混ぜ合わせ、食パンの片面に薄く塗る。
  3. (2)に(1)のひじきをのせ、上からピザ用チーズをかける。
  4. オーブントースターでこんがり焼いたら完成です。

【ひじきの巾着煮

ひじきの煮物と鶏挽き肉・豆腐を合わせ、油揚げの中に詰めて巾着に。
煮物にせず、フライパンでこうばしく焼けば、お弁当のおかずにもぴったりです。

<材料(2人分)> 調理時間:20分
ひじきの煮物・・50g
油揚げ・・2枚
鶏挽き肉・・50g
木綿豆腐・・100g
A出汁・・200ml
Aしょうゆ・・大さじ1
Aみりん・・大さじ1
しょうが汁・・少々
水溶き片栗粉・・適量

<作り方>

  1. 油揚げは油抜きをしてザルに上げ、粗熱が取れたら水気を絞り、半分に切って袋状にする。
  2. ボウルにひじきの煮物(煮汁ごと)・挽き肉・木綿豆腐を入れてよく混ぜ、
    等分して(1)の油揚げに詰め、楊枝などで口を閉じる。
  3. 鍋に(2)を並べ、Aを入れて火にかける。
    沸いたら火を弱め、落し蓋をして10分煮る。
  4. 火が通ったら巾着を取り出し、煮汁にしょうが汁を加え、水溶き片栗粉でトロミをつける。

ごはんに混ぜ込むのはもちろん、卵と合わせて卵焼きにしたり、じゃがいもと合わせてコロッケにしてもおいしいですよ!

【ひじきの嬉しい効能

ひじきには日本人が不足しがちな、骨や歯をつくるのに欠かせないカルシウムが豊富です。
カルシウムは体内で吸収されにくいので、吸収を助けるビタミンDやビタミンEを含む食材と一緒に食べるのがおすすめ。
ビタミンDはきのこに、ビタミンEはナッツやかぼちゃなどに多いので、ひじきの煮物に干ししいたけをプラスしたり、蒸したかぼちゃとナッツにひじきの煮物を合わせてサラダにすると、おいしく効果的にカルシウムを摂ることが出来ます。
ほかにも、皮膚や粘膜を丈夫にして免疫力をアップさせるβ-カロテンやお腹の調子を整える食物繊維も含んでいます。

【まだまだほかにもある!?「エコ・クッキング」のすすめ

「食材を無駄にしない」、「食べ残しを減らす」などの調理や食事中の行動だけでなく、買い物や片づけの場面でも、エコにつながるポイントがあるをご存知ですか?

■買い物は、必要な量を買う。
買い過ぎは、食品ロスの原因に。
必要なものを必要な量だけ購入するようにしましょう。
出かける前に、家に何があるのかを確認することで同じものを買うことを防ぎ、食品ロスを減らすことが出来ます。

■旬の食材を選ぶ
旬の食材は、栽培時に必要なエネルギーが少ないだけでなく、安価で栄養価が高いというメリットがあります。
さらに、その土地の食材を購入することで運搬のエネルギーも少なくすることが出来、エコにつながります。
地産地消を心がけましょう。

■片づけのときは、節水を心がける
「洗う前に汚れを拭き取る」、「汚れの少ないものから洗う」
ことで、洗剤や水の使用量を少なくすることが出来ます。
洗い桶を使うと、より少ない水の量で済みますよ。

家族のためにせっかく作った料理が冷蔵庫の中で誰にも手をつけられずに残っている・・・。
そんなことは悲しいですよね。
ちょっと味を変えるだけで、いつもの料理が大変身し、家族のお気に入りの一品になる、ということも。
おいしく料理をリメイクし、食品ロスを減らして行きましょう。

Text byまち/食育インストラクター