
肌の真皮層にあり、肌の弾力やハリの良し悪しに影響するコラーゲン。
今回はそんなコラーゲンをつくりだすために役立つレシピをご紹介します!
前回の記事「コラーゲンでお肌プルプルはホント?美肌作りのあれこれ」では、体内で生成され、真皮層を形成しているコラーゲンは肌の状態の良し悪しを決める重要な存在であることや、コラーゲンを含む食品をたくさん食べたからと言って、そのまま体の中のコラーゲンに置き換わるわけではないとお話しました。
ただし、コラーゲンを摂るのは無駄ということではありません。
食事で体内に入ったコラーゲンは分解・吸収されますが、その一部はコラーゲンペプチドというアミノ酸の一種となり、体内で利用されている可能性があるとの研究も進んでいます。
コラーゲンは日常の食事の中に少しずつ取り入れる分には、肌にとってよい効果が期待できる栄養素と言えるでしょう。
肌によい効果が期待できる栄養素はほかにもあるので、コラーゲンばかりに気を取られないようにしたいものです。
今回は、コラーゲンを摂りながら、ほかの栄養素もしっかり補給できるレシピをご紹介します!
【コラーゲンたっぷり手羽スープのフォー】

<材料(1人分)> 調理時間:25分
フォー・・1玉
鶏手羽先・・4本
チンゲン菜・・1/2株
にんじん・・20g
長ねぎ・・10g
高野豆腐・・1/2枚
A水・・2・1/2カップ
A酒・・大さじ1・1/2
A中華スープの素・・小さじ1・1/2
A酢・・小さじ2
A砂糖・・小さじ2
A塩・・小さじ1/2
Aしょうが(千切り)・・2g
しょうゆ・・大さじ1
粗挽き黒こしょう・・少々
白いりごま・・小さじ1/2
クコの実(お好みで)・・小さじ1
<作り方>
- 鶏手羽先は関節から2つに切る
- 高野豆腐は熱いお湯につけて戻し、1cm角に切る
- チンゲン菜は茎と葉に分け、ひと口大に切る
にんじんは3cm長さの短冊切りにする
ねぎはななめ薄切りにする - 鍋にA・(1)、お好みでクコの実を入れて弱火にかける
沸騰したらアクをとり、(3)のにんじん・チンゲン菜の茎を入れ、中火弱で煮る - 具材に火が通ったら(2)・ねぎを入れる
ねぎがしんなりしたらしょうゆを加える - 別の鍋に湯を沸かし、フォーを袋の表記通りの時間ゆでる
- 器に(6)を盛り付け、(5)の具材をのせ、スープを注ぐ
ごま・粗挽き黒こしょうを振る
【ポイント】
- 手羽先は煮込むほどやわらかくなるので、(4)の加熱時にふたをして20~30分弱火で煮込むと食べやすく仕上がります
- 盛り付け時にパクチーなどを刻んで散らすと香りよく食べられます
【このレシピの栄養ポイント】
●鶏手羽先は鶏の中でもコラーゲンの量が多い部位です。
スープにもコラーゲンが溶けだすので、スープごと召し上がると効率的です。
●チンゲン菜やにんじんには肌や粘膜の健康維持に役立つβ‐カロテンが豊富です。
脂溶性なので手羽先やごま油と一緒に食べると吸収率がアップします。
●高野豆腐は肌の新陳代謝に欠かせない良質なたんぱく質を含みます。
●チンゲン菜やねぎは体内のコラーゲンの生成に欠かせないビタミンCを含みます。
肌の状態に関わるコラーゲン。
コラーゲンを食べたからと言って、劇的に肌の状態が改善されるとは限りませんが、生活習慣を整えた上で上手に取り入れれば、よい結果をもたらす助けになってくれるかもしれません。
栄養バランスのよい食事のプラスアルファとして役立ててみてくださいませ。
Text by はむこ/食育インストラクター









