秋の味覚☆栗について知ろう!

秋といえば食欲の秋!
秋の味覚というと、さつま芋や秋刀魚などたくさんありますが、そんななかでも今回は栗についてのお話です。

【おいしい栗を見分けるポイント】

せっかく栗を買うなら、おいしい栗を選びたいものです。
そこで、生栗を購入する際は、以下の4つのポイントに注目してみてください。

  • かたい殻(鬼皮)にハリと光沢がある
  • ずっしりと重みがある
  • 傷がついていない
  • 穴が空いていない(穴が空いていると虫がいる可能性があります)

 【簡単な栗のむき方】

生栗の皮はむきづらく、かなり手間がかかります。
特に渋皮でイライラする方も多いのでは?
そこで、簡単に栗の皮をむく方法をご紹介しますが、その前に、栗の構造について少しお話します。
栗の皮は2枚あります。
外側の硬い皮が「鬼皮」、その下にあるのが「渋皮」といいます。
鬼皮はとてもかたく、無理に包丁でむこうとすると怪我をするので、そのままむくのはあまりおすすめしません。
また、鬼皮の下にある渋皮は雑味やえぐみがあり、栗ご飯などの調理法のときは、むいた方がおいしく仕上がります。

■熱湯につける方法
1栗をたっぷりの水に1時間~ひと晩つけ、ザルにあける。

2鍋に栗がかぶるくらいの水を入れ、火にかける。
水が沸騰したら火を止めて、そのまま5分ほどおく。

3熱湯からトングなどで1個ずつ栗を取り出し、栗の底に包丁の刃元をいれ、鬼皮を引っ張るようにしてむく。
このとき、栗の鬼皮は熱々の方がむきやすいので、必ず1個ずつ取り出して作業し、軍手などをつけてやけどに注意しながら作業しましょう。

4鬼皮をむき終わったら、熱湯に栗を戻し、同様の手順で渋皮をむく。
渋皮をむいた栗は変色を防ぎ、アクを抜くため、水に10分ほどつける。


【栗に含まれている栄養】

栗はエネルギーになる炭水化物のほか、ビタミン、カリウム、食物繊維の含有量が高いのが特徴です。
それぞれどのような効能があるのか見てみましょう。

●ビタミンC
コラーゲンの生成に深く関係しているビタミンC。
抗酸化作用があり、皮膚の再生の手助けをする効果があります。
また、ビタミンCは熱に弱い栄養素ですが、栗のビタミンCは加熱しても損失が少ないのが特徴です。

 ●カリウム
カリウムは、体内の余分な水分や塩分を体外に排出する働きがあるため、むくみ改善や高血圧の予防に効果的です。

●食物繊維
食物繊維は水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維があります。
栗に含まれている食物繊維は主に不溶性で、便のカサを増して大腸を刺激し、体内の老廃物を排出しやすくします。
また、食物繊維は腸内環境を整え、便秘予防や免疫機能向上の役に立ちます。

【モンブラン=栗ではない!?】

栗と聞くと「モンブラン」を思い浮かべる方も多いと思います。
勘違いされやすいのですが、モンブラン=栗ではないのです。
フランス語で「モン」は山、「ブラン」は白という意味です。
ケーキが山のような形をしていることから、イタリアとフランスの国境にあるアルプス最高峰の山「モンブラン」にちなんで名づけられたといわれています。

いかがでしたか?
栗は下処理が大変ですが、今回ご紹介した方法を使うと、栗の皮を簡単にむくことができます。
ぜひ、栗を使ったお料理を楽しんで下さい。

Text by あお/食育インストラクター

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