捨ててしまうその前に!エコクッキング① 野菜の葉編

スーパーで野菜を買うときにはあまり見かけませんが、道の駅や直売所で野菜を購入すると、普段見かける野菜とは違った姿に戸惑うことはありませんか?
例えば、「にんじんや大根に葉っぱが生えている!」などです。
もし、こういった部分を「食べられるかわからないから捨てちゃおう」と捨ててしまっているのなら、それはちょっと損かも!?今回は野菜の葉っぱの利用法をご紹介します!

【ちゃんと食べられる部分です!

にんじんや大根・かぶなどの葉っぱは食べられます!
これらの葉は栄養価も高く、普段食べている根の部分には少ないカルシウムや鉄が豊富なので、捨てないで食べた方が絶対にお得なのです。
「栄養があるのにどうしていつもは切った状態で売られているの?」と疑問に思われるかもしれませんが、それにはちゃんと理由があります。
葉を切ってから店頭に並べるのは、葉つきの状態の野菜は葉を大きく育てようとするので、根の部分にためたエネルギーをどんどん使ってしまうから。
つまり、時間が経つにつれて根の部分の味が落ちてしまうのを防ぐ目的があるのです。
そのため、葉つきのまま売られているのは収穫から間もない証拠
新鮮な野菜なので、見かけたらぜひ購入して、葉っぱも根もおいしく食べるのが一番ですよ☆
ただし、すべての野菜の葉っぱや茎が食べられるわけではないので、その点は注意が必要です。
野菜として販売される場合、茎や葉が食用に適さないものはその部分を取り除かれていることが多いのですが、トマトやナスのヘタなど例外はあります。


【使い方と参考レシピをご紹介!

葉つきで販売されていることの多い野菜としては、にんじん・だいこん・かぶ・セロリがあります。
ここではそれぞれの使い方の例をご紹介しますね☆

にんじん
サラダ用ににんじんの葉だけを栽培したものもありますが、普通に根と一緒になっている場合は茎がやや筋張って食べにくい部分です。
茎ごと食べるなら細かく刻んで炒め物や揚げ物などに加えると食べやすいですよ。

だいこん・かぶ
根の部分は淡白な味わいですが、葉の部分は緑黄色野菜なので独特な苦味やえぐみを持ちます。
ほうれん草や小松菜のようにさっと湯がいてから使うか、油と一緒に調理するとクセが抑えられます。

セロリ
茎の部分に比べると香りが強く、少しかたい葉の部分ですが、こちらもサッと加熱すると食べやすくなります。
ナムルなどにしてもおいしいですし、香りが強いのをいかして肉の臭みを消すといった使い方もできます。

今回はにんじんの葉があまってしまったときのお助けエコレシピを一品ご紹介します!

【葉にんじんのかき揚げ

<材料> 調理時間:20分
にんじんの葉・・2本分
玉ねぎ・・1/4個
とうもろこし(冷凍)・・30g
薄力粉・・大さじ2
A薄力粉・・大さじ2
A冷水・・大さじ2
揚げ油・・適量
塩・・適量

<作り方>

  1. にんじんの葉は食べやすい大きさに切る。玉ねぎは薄切りにする。
  2. ボウルに(1)・とうもろこし・薄力粉を入れ、全体に混ぜ合わせる。
  3. (2)を4等分に分け、Aを絡めて170℃に熱した油で両面を揚げる。
    油をしっかり切って器に盛り、お好みで塩をかけていただく。

<ポイント>

  • 加熱時間はかき揚げの大きさにもよりますが、片面1分ずつ程度が目安です。
  • 揚げるときはばらつきやすいので、お玉やオーブンペーパーにのせて入れると作りやすいです。

あまった葉の部分も、揚げ物にするとボリュームたっぷりのおかずに変わるので、葉つきの新鮮なにんじんが手に入ったときはお試しくださいませ☆

Text by はむこ/食育インストラクター